【速報】SurfaceでついにKindle本が読めた! Kindle Cloud Reader速攻テスト
ついに実現! SurfaceでKindle本を読む
タブレットが最も得意な用途に、「電子書籍の閲覧」があります。
しかし、Surfaceの場合、これまでは最大手の「Kindle」が対応していない(米国向けは対応している)ため、率直に言って不便でした。
しかし! 本日! ついに!Amazon.co.jp購入のKindle本をSurfaceなどWindowsマシンでも読むことができるようになりました。
Amazon.co.jpがKindle Cloud Readerサービスを開始 ~Kindle コミックや雑誌をいつものコンピュータ画面で~ - MSN産経ニュース
その名も「Kindle Cloud Reader」。いわゆるブラウザビューアです。
早速、Surface 2で使い勝手を試してみましたよ。
特別なアプリのインストールは不要。オフライン読書にも対応
Kindle Cloud Readerの特徴は2つです。
- ブラウザ(IE11など)から利用。アプリのインストールは不要
- ブラウザビューアにも関わらず、本をダウンロードしてオフラインでも読める
Kindle Cloud Readerはクラウドを使用しているので、ブラウザさえあればアプリのダウンロードやインストールをすることなく、いつでもPCやMac上での読書が可能です。またコンテンツをダウンロードできるため、インターネット接続のない環境でも、オフラインで読書をお楽しみいただけます。
利用するには、以下のページにAmazonのアカウントを入力すればすぐ使えます。
制限事項:残念ながら読めない本あり
さて、基本的には非常によいニュースなのですが、残念な点もあります。それは、読めない書籍が相当程度あるということ。
具体的には、
ただし、Kindle Cloud Readerで読める国内タイトルは、コミック・雑誌8万3000冊以上。Amazon.co.jpによると、PC/Macの大画面でコミック・雑誌を見開きで読みたいとの要望が多かったことから、今回はコミック・雑誌用に新機能を開発したとしている。このほか、洋書270万冊以上にも対応している。
Amazon.co.jp、PC/Macで電子書籍を読める「Kindle Cloud Reader」提供開始 -INTERNET Watch
「コミック・雑誌・洋書」に限られるとのこと。日本語の普通の本はダメということですね。
確かに洋書は読めました。
Windows 8.1 Field Guide: The quickest way to get it done with Windows 8.1
しかし、ここでがっかりしてあきらめるのはまだ早い。
テストしてみたところ、「日本語の固定レイアウトの本」は読めました。
HTML&CSS 標準デザイン講座【HTML5&CSS3対応】
本の中には、文字主体で、字の大きさを変えられるようになっているもの(小説や多くの単行本など)と、図版が多く用いられていて文字の大きさが固定されているもの(雑誌や解説書など)がありますが、後者はOKなのです。
出版の技術的に後者は雑誌と同じくくりということなのでしょう。
ということで、Kindle本を購入するときに、Amazonの購入ページに以下の注意書きがついている本であれば、SurfaceのCloud Readerで読めるのではないかと思います。(一部の本しか検証できていませんので、保証はできませんが)
※この商品は固定レイアウトで作成されており、タブレットなど大きなディスプレイを備えた端末で読むことに適しています。また、文字列のハイライトや検索、辞書の参照、引用などの機能が使用できません。
小ネタ:Kindle Cloud Readerをアプリのように起動する
IE11からスタート画面にhttps://read.amazon.co.jp/をピン留めすると、アプリのように起動できます。(「青空文庫リーダー・ライト」作者山本康彦@biacさんより)
<追記9/25>
Moomile Solutionsの増田智明さんが、Kindle Cloud Playerではなく、本を直接スタート画面にピン止めする方法を解説されています。これはすごい!
ブラウザで Kindle 本を読む方法とスタート画面へのピン留め | Moonmile Solutions Blog
使用感:アプリとそん色ないが、ページめくりで待たされる
肝心の使用感について。まだ数冊しか読んでいませんが、気づいたことをつらつらと。
- ダウンロードしないと、ページめくりのつど読み込みが入ってかなり待たされる
- ダウンロードしてあればそれなりに軽快に読めるが、少し待たされる(特に固定レイアウト本はこの傾向強し)
これらの点に気を付けていれば、アプリのような感覚で使えます。
- 前回までに読んだ場所も記憶しており、再開もスムーズ
- タッチ・マウス両方で操作可能
- Modern UI版のIE11で全画面で読むといい感じ
結論:完全ではないが、いずれにせよ読めるのはうれしい
というわけで、一部の書籍が読めない、少し動作がもっさりというのは残念ですが、ないよりは100倍マシ。
Kindle本をたくさん持っている方は、一度試してみられてはいかがでしょうか?