Surfaceの定番ストアアプリ:天気・地図・乗換案内でBing VS Yahoo! 3番勝負
定番だからこそ重視したい、天気・地図・乗換案内アプリの使い勝手
Surfaceシリーズを使い始めて早9か月になりますが、いまだにデスクトップをメインで使っています。
調べ物をしたり、加工したり、文章を書いたり、表を作ったりしていると、どうしてもデスクトップを使わざるを得ないのです。
ただ、ストアアプリの方が明らかに便利だな、と感じる分野もあって、代表が「天気」「地図」「乗換案内」の3つです。
5月28日現在、Windowsストアの無料アプリランキングで21位までに天気と地図が2本ずつ、乗換案内が3本入っており、ユーザーニーズが高いことがうかがえます。
今回は、Windows 8.1標準装備のBing「天気」「地図」アプリと、サードパーティアプリの定番・Yahoo! Japanの各種アプリの使い勝手を比較してみました。
天気:引き分け Bingはリアルタイム性が高く、Yahoo!は一覧性が高い
天気アプリは、その日の天気・気温・降水確率などがさっとわかるのが便利です。ままた、3時間ごとの天気予報がわかると、外出時の服装や傘などの準備に重宝します。
そこで、「スタート画面のライブタイルの情報表示の内容」「アプリを起動したときに必要十分な情報が表示されるか」を比較しました。
1.スタート画面のタイルへの情報表示:更新頻度で勝るBing
Bing天気は、タイルに「現在の気温」「場所」「天気予報」「最高・最低気温」の4つを表示します。(タイルサイズ・中の場合。以下同じ)
これに対して、Yahoo!では、表示されるのは「日時」「天気」「場所」「最高・最低気温」「降水確率」です。
現在の気温がリアルタイムでわかるのはBingの方が便利、降水確率がわかるのはYahoo!が便利ですが、1つ大きな違いがあります。
それは、ライブタイルの更新頻度です。Bingのアプリではスタート画面に移動するごとに更新していますが、Yahoo!の方は、設定した時間ごと(1~6時間)になっています。
アプリを起動すればYahoo!アプリもタイルの情報を更新してくれますが、本末転倒という気もします。
情報量は一長一短。「アプリを起動しなくても情報が確認できる」というライブタイルの本来の機能を果たしているBingの方が優れていると判定しました。
2.アプリ画面の情報量:コンパクトに表示されるYahoo!とスクロールが必要なBing
次に、アプリを起動した際の表示について。こちらは、ライブタイルに表示される基本情報に加え、「3時間ごとの天気予報」「週間天気」なども確認したいところです。
両アプリは、必要十分な情報を表示してくれる点については不満はありませんが、画面の構成に大きな差がありました。
Bingのアプリは、デザインは大変洗練されているのですが、週間天気を表示するエリアが広すぎて、時間ごとの天気予報が画面からはみ出てしまい、右にスクロールしないと見えません。
これに対し、Yahoo!のアプリは、今日・明日の天気と時間ごとの天気、週間天気をコンパクトに表示しています。その分、少し表示が小さく見ずらいので、フォントをもう少し大きくしてもよいのではないかと思いました。
やはり、スクロールしないと必要な情報が見られないというのは不便です。この点で、Yahoo!の勝ちと判定しました。
以上、ライブタイルはBing、アプリ画面はYahoo!が優れているということで、即時性を重視するか、アプリ画面の一覧性を重視するかで選ぶのがよいのではないかと思いました。どちらも致命的に使いづらい点はありませんので、お好みで。
地図+乗換案内:1本で両方使えるBing優勢、電車ルート比較ならYahoo!
1.地図と乗換案内兼用が便利なBing
実は、Bingのアプリ「地図」は、地図だけではなく乗換案内を含む経路案内の機能も持っています。地図を調べるときは、たいてい「どこかに行きたい時」なので、ドアtoドアで経路を表示してくれるのは重宝します。
具体的には、右クリックメニューの右から二番目「ルート案内」を選択します。
すると、出発地・目的地や条件を入力するメニューが出てきます。
条件を入力して目的地の右にある「→」ボタンを押すと、徒歩と交通機関を組み合わせた経路が地図と共に表示されます。
2.電車移動のルート検索がわかりやすいYahoo!乗換案内
これに対して、Yahoo!のアプリは「地図」と「乗換案内」に分かれており、連携していないのが弱点です。
まず、地図アプリの画面は極めてシンプルで、まさに地図を表示するだけです。
チャームの「検索」から「Yahoo!地図」を選ぶと地点検索はできます。アプリ内メニューには地点検索の項目がありません。
検索した地点を表示。
これに対して、乗換案内は、公共交通機関を利用した駅から駅への移動ルートの検索を重視したオーソドックスなアプリです。
出発地・目的地と条件を入力すると、公共交通機関での移動ルートの候補が複数並んで表示されます。
所要時間や料金で電車での移動ルートを比較したい時にわかりやすい表示です。
結論としては、同じジャンルのアプリではあるものの性格が違うため、両者を併用するのが便利だと思います。
具体的には、「地図」兼「乗換案内」として使えるBingの地図アプリを基本に、電車での移動ルートを「Yahoo!乗換案内」で選ぶのがよいのではないかと思いました。
結論:Yahoo!地図以外のアプリは定番の名にふさわしい
というわけで、わたくしのおすすめは、このようになります。
「天気」:Bing・Yahoo!どちらか
「地図」:Bing
「乗換案内」:Yahoo!
今回比較した中では、「Yahoo!地図」のみ機能が不足している印象を受けましたが、それ以外は常用できるアプリだと思います。
使用頻度の高いアプリだけに、皆さんも使いやすいと思うアプリを選んでみてください!