スポーツ分野で採用が進むSurface Pro 3:名門レアル・マドリードとの提携内容を読む!
NFLに続き、サッカーでも採用されるSurface Pro 3
11月18日、Microsoftはスペインの強豪サッカークラブであるレアル・マドリードとの提携を発表しました。
レアル・マドリード、マイクロソフトとの合意を発表 | レアル・マドリードCF
レアル・マドリードCFとマイクロソフトがクラブのデジタル変革を加速化するために提携
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これまで、Surfaceシリーズのスポーツ分野での採用例としては、アメリカンフットボール(NFL)が知られていましたが、それに続き、サッカー分野でも大型の採用が実現したことになります。
提携内容の詳細はまだ発表されていませんが、リリース文を読むと、サッカーチームの支援にとどまらず、ファンサービスなど多岐にわたる包括的な提携であることがわかるので、その内容を簡単にまとめておきたいと思います。
提携内容は、(1) 試合のサポートに加え、(2) ファン向けコンテンツ提供
発表文によると、提携内容には当然のごとく、(1) チームの成績向上のためのSurface Pro 3を中心としたデバイスとソリューションの提供が含まれています。
本合意では、チームの成績向上や効率性強化を目指して、選手やコーチ向けの主要ツールとしてマイクロソフトのサービスとSurface Pro 3などのデバイスが提供されます。新しいコラボレーションとコミュニケーションのソリューションも採用され、クラウドコンピューティングやビッグデータなどの最新のテクノロジも活用されます。
さらに、両組織は、スポーツ業界のテクノロジ活用についての情報や知識の交換とアクセスを促進することで連携していき、この分野におけるMicrosoft Research との共同研究プロジェクトにおける提携の可能性についても検証していきます。
興味深いのは、これに加え、「(2) ファン向けサービスの提供」に発表の力点が置かれていることです。
この点については、別のブログ記事で詳しく説明されています。
まず「クラブチームのファンに向けたデジタルプラットフォームを構築する」との記述が目を引きます。
さらに「Microsoftのクラウドソリューションにより、パーソナライズされカスタマイズされた、ここにしかないコンテンツをファンに提供する」としています。
ファンが重要
Surface Pro 3が選手とコーチに主要ツールとして使用されるなど、マイクロソフトのサービスとデバイスを使ってレアル・マドリードの変革を支援できることを大変うれしく思っています。しかし、とりわけ重要なのは、マイクロソフトがレアル・マドリードと共に設計しているデジタルプラットフォームにおいて、ファンを中心に置いてリッチなコンテンツや体験にオープンにアクセスできるようにすることで、試合やチームとより近づけることに徹底的にフォーカスしていることです。
マイクロソフトのクラウドソリューションにより、パーソナイズされ、カスタマイズされた限定コンテンツとデジタルサービスがファンに提供されます。サンティアゴ・ベルナベウ スタジアムでの��供に加えて、試合の前後、そして、試合中にでも、どの場所からでもスタジアムにバーチャルにアクセスすることもできます。ファンは自分の見たいコンテンツを選択できるだけでなく、自分向けにカスタマイズされた体験をいつでも、どこでも、どのような形でも作成できます。そして、スポーツは本来的にコミュニティ指向であることから、ファンがこれらの体験を友人や家族とリアルタイムでシェアするためのソーシャルでデジタルな手段を構築しています。
また、コンテンツのデジタル化の動きに加え、「新聞や雑誌に掲載されているようなビジュアル化されたデータをリアルタイムで利用できるようなダイナミックなプラットフォームを提供する」ことが強調されています。
「Power BI for Office 365の機能とマイクロソフトのパートナーが提供する ビッグデータへのアクセスにより、選手や試合などの主要統計データを使ってファンが容易にグラフィカルな比較を行える」とのこと。
データビジュアリゼーションを静的から動的に
コンテンツのデジタル化の動きに関して、今まで私が見てきた最も顕著なトレンドのひとつにデータを今まで以上にわかりやすく表示するためのデータビジュアリゼーションの進化があります。単なる数字や言葉ではなく、グラフィクスを使うことでメッセージをより適切に伝えられます。まさに「百聞は一見にしかず」です。今では、私たちは新聞、雑誌、そして、ウェブ上で、明確にストーリーを伝えてくれるインフォグラフィックスを見慣れています。しかし、インフォグラフィックスが公開された時にはそのデータは古くなっていますし、もっと詳しく知りたいと思っても画像だけではどうしようもありません。マイクロソフトがレアル・マドリードと行なっている真の革新はここにあります。洞察を得て、新しいアイデアを生み出し、ファンにその発見を活用して自分自身のストーリーの作者になってもらう機会を提供できるダイナミックなプラットフォームを実現するビジョンです。
この点をより明確に示すために、本日の発表イベントでは、データビジュアリゼーションと動的データ分析のデモにおいて、マイクロソフトのビッグデータソリューションの可能性を紹介しました。Power BI for Office 365の機能とマイクロソフトのパートナーが提供する ビッグデータへのアクセスにより、チーフデータアナリストのマーク レグエラ (Marc Reguera) が、選手や試合などの主要統計データを使ってファンが容易にグラフィカルな比較を行なえることを示しました。ここでも、それぞれのファンにとって意味がある形で比較が行なえます。スポーツファンにとって、この種のデータに容易かつダイナミックにアクセスできることはまさに革新的です。
日本では、サッカー観戦支援アプリ「リアサカLIVE」が提供され、ユーザーから非常に高い評価を得ていますが、その進化版のようなイメージかもしれません。
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結論:Surface Pro 3とクラウドは試合を変え、試合観戦を変える!
今回の提携の詳細については、今後プロジェクトの進捗に応じて公開されていくようですが、タブレットとクラウドサービスでスポーツの試合と、試合観戦はどう変わるのか、期待が膨らむ内容になっていると思います。
Surface Pro 3のビジネス利用は、様々な現場で進みつつある。スポーツ以外の分野についても、今後当ブログでどんどん紹介していきたいと思います。