Surface RT & 2 購入・乗り換えガイド(2) Surface RTは、純粋な「タブレット」ではない。
Surface RTは、分類上は「タブレット」です。Microsoft自身もそう称しています。
Microsoft Surface — 新しいタブレット PC
しかし、iPadやandroidと同じ意味での「タブレット」かといえばそうではありません。「iPadやandroidにはできないことができる」部分と、「iPadやandroidにできることができない」部分があります。
以下、「できる」部分と「できない」部分に分けてまとめます。
「できる」部分
PC版とほぼ同じ「Microsoft Office 2013 RT」が標準装備
最大の売りです。
具体的には、Word / Excel / PowerPoint / Outlook(*windows 8.1のみ)/ OneNoteが使えます。
マクロとアドオンは使用できませんが、それを除けば見た目、互換性ともにOffice 2013そのものです。
ファイル管理が簡単
iPadにはそもそも「ファイル管理」という概念がなく、androidではファイル管理ソフトは導入できるが、使った瞬間大量のシステムフォルダーが見えて混乱することになります。
その点、Surface RTはWindows伝統の「エクスプローラ」が使えるほか、Windows 8.1以降では「SkyDrive」アプリがファイル管理ソフトとして機能します。
両者ともに、ユーザーデータを中心に表示されるようになっているのがとても使いやすいです。
USBポートとMicroSDスロットがある
USBメモリが簡単に使えるのは、頻繁に利用する方にとっては便利でしょう。エクスプローラでコピーも簡単です。
MicroSDカードについては、存在するがKickスタンドの裏側に配置されているので、使いづらいが一応使えるといったところでしょう。
ブラウザーとメールは普通に使える
Internet Exproerer 10と「メール」が使用できます。また、Windows 8.1では、Outlook2013が追加され、IEも11になってアプリ版の使い勝手が大幅に改善しています。
「できない」部分
アプリが使いづらい
最大の弱点。Windowsストアアプリは、現状では、App StoreやGoogle Playに量・質ともに大きく見劣りすします。
App Storeの定番ソフトの多くがストアアプリにはまだないです。もし、すでにiPadやandroidをアプリ中心で使っており、頻繁に使うアプリがWindowsストアにない場合は、乗り換えは慎重に考えたほうがよいかもしれません。
アプリの有無は、Windows 8パソコンをお使いの場合は標準アプリの「ストア」から、それ以外の場合は、Microsoftの下記サイトから確認できます。。
なお、IEでウェブサービスを使うという手段は一応あるので、どうしてもアプリがないと使えないというわけではないです。
キーボードとマウスがないと使いづらい
長所であるOfficeやエクスプローラはいずれもデスクトップアプリであり、タッチのみで使うのは限界があります。活用するには、Type Coverなどのキーボードが必須で、マウスもあった方が便利です。
キーボードは、本体と一緒に持ち運ぶ場合はType Cover、そうでない場合は安価な通常のBlootoothキーボードでよいでしょう。
ドライブ(ストレージ)の空き容量が少ない
デスクトップやOfficeを搭載しているため、Surface RTのドライブ空き容量はスペック表よりも大幅に少なく、具体的には、32GBモデルで17GB程度です。
システムアップデートで、この容量はさらに少なくなります。ざっくり言って、Surface RT 32GBがiPad 16GBと同程度と思っておけばよいでしょう。
この弱点は工夫次第で何とかなる部分もあります。
Surface RTでの空き容量節約とファイル保管場所 - Viva! マイナータブレット(Microsoft Surface RT / Kindle Fire)
Surface RTの空き容量問題を解決する方法:Windows 8.1 - Viva! マイナータブレット(Microsoft Surface RT / Kindle Fire)
どうしても内臓ドライブの容量を必要とする場合は、64GBモデル(44,800円)にするのも選択肢です。