デスクトップ版のOneDriveが6月更新プログラムKB2962409で少しだけ使いやすくなっていた
6月の月例アップデートにひっそりと含まれていたOneDriveの更新プログラムを試してみた
一昨日Windows Updateで配信されたプログラムには、「KB2962409」というものが含まれていました。
自動的に適用される「重要」ランクのプログラムではなく、「オプション」ランクに位置づけられているので、初期設定のままではインストールされません。実は私も適用していませんでした。
ところが、これがOneDriveの使い勝手を向上するプログラムだったことがわかったので、早速試してみました。
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同期の進行状況の確認が容易になった
これまで、デスクトップでは、タスクバー上に表示される雲アイコンで、OneDriveとの同期が進行中かを確認することができました(2月の更新プログラムで追加された機能)。
これに加え、雲アイコンをクリックすることで、同期の進行状況(x%同期済み、または同期済み)の確認と同期の手動オン・オフができるポップアップが表示されるようになりました。
同期の詳しい進行状況を知るために、「OneDrive」アプリを呼び出さなくてもよいので、面倒が少しなくなったといえるでしょう。
ファイル全体をオフライン・オンラインに設定することができるようになった
これまで、OneDriveにあるファイルやフォルダを個別にオフラインまたはオンラインに設定変更する方法はあったものの、明確に全ファイルをオフラインまたはオンラインにオンラインに設定する方法がありませんでした。
PC から OneDrive に追加したファイルや、以前に PC で開いたファイルは、その PC で自動的にオフラインで利用できます。OneDrive の Web サイトまたは別のコンピューター上で作成したファイルは、PC の領域を節約するため、オンラインでのみ利用できます。
これに対し、更新プログラム適用後は、雲アイコンを右クリック→「設定」で、設定ダイアログが表示されるようになっていました。
すべてのOneDriveファイルにオフラインでアクセスする
上方の「このPCがインターネットに接続していないときでも、すべてのファイルを使うことができるようにします」のチェックボックスをオンにします。
すると、DropboxやGoogle Driveのような他の同期型オンラインストレージと同じく、すべてのファイルを内蔵ドライブにも置くようになります。
内蔵ドライブの空き容量が潤沢な通常のパソコンの場合、この設定の方が内蔵ドライブにないファイルをダウンロードする手間がかからないのでよいかもしれません。
しかし、Surface 2の内蔵ドライブは最大でも空き容量19GBのため、この設定には明らかに適しません。
ファイルをオンラインのみで使う
逆に、下方の「ファイルをオンラインのみで使う」というボタンを選択すると、オフライン設定でキャッシュを持っていたファイルがすべてクリアされてOneDriveへのスマートリンクのみになります。
「OK」を押して処理を実行すると、OneDriveの再セットアップが行われ、なぜかこのあと同期が完了するのに10分ほど要しました。
内蔵ドライブの空き容量は14.7GB→15.1GBとやや増加しました。
なお、この設定は、OneDrive上のファイルすべてを恒久的に「オンラインのみ」に固定するものではありませんでした。
操作を行った時点ではOneDrive上にあるファイルはすべて「オンラインのみ」設定になります。
しかし、その後に自分で作成したファイルはオフラインでもアクセス可能なキャッシュありファイルになっていました。また、エクスプローラやOneDriveアプリから、個別のファイル・フォルダを「オフラインで使用する」に設定することが可能でした。
私の環境では空き容量もあまり増えなかったのですが、OneDrive上のファイルで内蔵ドライブが容量不足に陥っており、ファイル・フォルダごとに「オンラインのみ」に設定するのが面倒な場合は使ってみてもよいかもしれません。
結論:OneDriveは少しだけ便利になった
今回追加された機能を使ってみた感想です。
・タスクバーの雲アイコンで同期の進行状況を確認できるのは地味に便利
・ファイル全体をオフライン・オンラインに設定する機能は、あってもよいのだろうが、個人的にはあまり恩恵がなかった
それにしても、この機能、なぜ「オプション」扱いになっているのでしょうか・・・