2014年に登場するSurfaceシリーズを大胆に予想する
Surface 第2世代のハードウェアは出そろった。さて、次は?
この3月、"Surface 2 LTEモデル"および"Surface PowerCover"が発売されたことで、昨年予告されたSurface 2世代のハードウェアはすべて出そろったことになります。
次の関心は「2014年の第3世代モデルはどうなる??」ということになるわけですが、残念ながらMicrosoftから公式のアナウンスはありません。
そこで、現時点で得られている情報をもとに、2014年モデルのラインアップを大胆に予想してみたいと思います。
いくつかは近々出る可能性がありますが、一方何も出ない可能性もあります。
その程度のはずれたらゴメンナサイ予想ということで。では、始めます。
可能性大:"Surface 3":Nvidia Tegra K1搭載のハイエンドタブレット
直系後継モデルは出てもらわないと困る
現行モデルSurface 2の後継製品。これはいくらなんでも出るでしょう。出てくれないと困ります。
名前も順当にいけばSurface 3になるはずです。「Surface XP」「Surface Air」「Surface 10」等の名称を付けてもおそらく受けないので、ここは直球勝負を期待したいところです。
どんなハードになる?
本体デザインについては、薄型化・軽量化はあると思いますが、本体サイズや画面サイズの変更はないとみています。
なぜなら・・、本体サイズを変更すれば、Type Cover 2がカバーの用をなさなくなってしまうため、現行モデルユーザーの激しい怒りを買うことになります。想像してみてください。
スペックは全く不明ですが、Surfaceシリーズは一貫してNvidiaのTegraシリーズチップを採用しています。
一時Snapdragon搭載と噂されたSurface 2 LTEモデルにもTegra搭載で来たことから、1月のCESで発表された最新SoC"Tegra K1”が搭載される可能性が高いと思われます。
発売時期は秋と考えるのが妥当か
Surfaceシリーズは、過去2年秋発売できています。北米のクリスマス商戦を前に新製品を投入するのは利に適った戦略であり、AppleやAmazonも同様です。
Windows 9と発売時期を合わせるといった特段の事情がなければ、今年も秋発売でその1~2か月前に発表されると考えるのが妥当かと。
可能性中:"Surface mini":8インチ前後のWindows RTタブレット
最有力のバリエーションモデルだが、パートナー各社との関係で出るかは不明
昨年から「2013年発売」「2014年春発売」といった噂が出ていながら、いまだ具体的な情報が出てこない、謎に包まれた製品が"Surface mini"です。
iPadやNexus、Kindleのラインアップを考慮すると、Surfaceシリーズも8インチ前後の小型モデルを投入するのは理に適っています。
一方、8インチクラスには、すでにLenovo/Dell/ASUS/ToshibaなどのWindows 8.1製品が投入されており、このクラスにMicrosoftが製品投入すると、iPad miniやNexus 7ではなく、パートナー各社のシェアを食ってしまう可能性があります。
出る場合は、パートナー製品とのすみわけ必須。ARM&Windows RT+LTE?
Surface miniがもし出る場合はパートナー各社と競合する価格帯の製品をあえて避けて、Nexus 7(2012)のようにミドルスペックで200ドル前後の激安価格帯か、iPad mini Retinaと同じ400ドル前後での投入の可能性が高いと予想します。
OSにWindows RT、LTEモデムチップを搭載すれば軽量で持ち運びに適し、機動力のあるモデルに仕上がります。
Nvidia Tegra 4iチップを搭載すれば、激安価格帯で戦えるのではないかと期待していますが、パフォーマンスは初代RTと同程度になって厳しいかもしれません。
一方、Surface 2と同じTegra 4を搭載ならば、パフォーマンスも同クラス。Tegra Note 7のようにスタイラスペンを付属すれば手書きメモ端末としての活躍も期待できます。
あとは、発売時期ですが、最速で来週発表→春発売、次にあるなら秋発売。秋までなければ結局出てこないのかもしれません。
可能性小:"Surface 365":Office365と組み合わせられるDevice as a Serviceモデル
さて、ここからは何の情報も出回っていないのでハズレ前提でお願いします。
Device as a Service = Surface 365
Microsoftは、「Office 365」を核に、同社最大の強みであるMicrosoft Officeのマルチデバイス化・クラウド化を進めています。
そうなると、Office 365の利用に最適化されたデバイス「Surface 365」があってもよいのではないか。
Office 365の年間契約を前提にハードウェア価格は低く抑えられるか、または、ハードウェア購入者にOffice 365を1~2年間無料で利用できる特典が付属します。
いわば、「ハードウェアのサブスクリプション・モデル」ということですね。
自分で書いていて何ですが、時代を先取りしすぎて今年出すのは時期尚早のような気がします。
可能性?:何も出ない=自社デバイス事業の見直し
これ以外に想定できる最悪シナリオは、「何も出ない」。つまり、Microsoftが一部株主の要求を受け入れ、SurfaceやXboxなど自社デバイス事業から撤退するシナリオです。
ハードウェアはパートナー各社に任せる伝統的な手法に回帰し、自社はOSやアプリマーケットの開発運営に戻る。
Surfaceユーザーには悪夢のシナリオですが、実は万が一これになっても、Microsoftアカウントさえあればアプリとデータは簡単に復旧できるので、ダメージは最小限で済む・・・とはいえ、「ついこの前言い出したのに何だよ」感は否めませんね。
結論:まずはminiが春に出るのか見極め、出なければ秋を待つべし
結論としては、最も早く出るとすればminiでしょう。来週のbuildまでに出なければ、春商戦で出てくることはないと思います。
出ればよし。出なければ、安心して(?)、秋の「本命」Surface 3を待てばよいでしょうね!
まずは、今週のプレスイベントと来週のbuildに要注目。ということで。
それでは。
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