Bay Trail搭載タブレットよりもSurface RTを積極的に選ぶ最大の理由:最新OS対応
NECサポートページより
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Fujitsuサポートページより
Windows 8.1 動作確認情報 - FMVサポート : 富士通
そのマシン、最新OSにアップデートできますか?
インテルの新型Atom=Bay Trail搭載の小型タブレットが、OEMメーカーから続々と発表されています。
New Windowsを搭載するPCたち - 発表会場に並んだWindows 8.1タブレット&PC | マイナビニュース
これらの多くは、8~10インチの小型画面にMicrosoft Officeを備え、アメリカでは300ドル前後の価格で販売されるようです。おそらく日本でも次々と発売されるでしょう。
小型でOffice搭載、安価という特徴は、Surface RTと重なってきます。その上、Bay Trail系は、デスクトップアプリを自分で追加できます。性能もかなり高そうです。
しかし、Surface RTにはオンリーワンの長所があることを無視すべきではないと思います。それは、「最新OSへの対応」です。
OEMメーカーの製品には、独自ドライバ・ユーテリティが入っている
Intel系のCPUを搭載する通常の「パソコン」は、MicrosoftのOSだけでなく、メーカーが独自のドライバ・ユーティリティーやソフト(メディアプレーヤー、はがき作成ソフトなど)をプリインストールして販売しています。
Microsoftはこれら「OS以外の部分」をサポートしません。各メーカーが独自にサポートすることになります。OSのアップデートがあると、これを修正・検証するのに時間とコストがかかります。
Windows 8発売以前の機種は8.1へのアップデートがサポートされない
その結果、何が起こっているかというと、冒頭のNECと富士通のページからの引用を見ていただくと、「Windows8登場(昨年10月)以前に発売した機種については、8.1の動作保証はしない」と書いてあります。
つまり、昨年9月に購入したWindows7マシンは、Windows 8.1へのアップデートが保証されないということです。わずか1年1か月前に買ったものだとしても。
なお、これはNECと富士通に限った話ではなく、この両者は親切にサポートページに明記してくれているだけで、Acerやlenovoのサイトにも同趣旨のことが書いてあります。
Bay Trail搭載機は中身は「パソコン」と同じ
これからOEMメーカーによる発売が予想されるBay Trail搭載タブレットも、各メーカーが独自のドライバ・ユーティリティーを入れて販売するという構図は、従来のパソコンと同じです。
この点は、見た目がノートであろうがタブレットであろうが変わりません。
Microsoft自身がすべてサポートするSurface RTは、アップデートが容易
これに対して、Surface RTは、OSメーカーであるMicrosoft自身がハードウェアからファームウェア、ドライバ、標準搭載ソフトまですべて自社で手掛けています。
これにより、Surface RTでは、「OSのアップデートさえすればほかも自動でアップデートされる」ことが実現しています。この仕組みのため、Surface RTは、将来のOSアップデートにも容易に対応できることが期待されます。
具体的に何年先まで初代Surface RTがサポートされるかはわかりませんが、少なくとも来年で最新OSのサポート打ち切りなどということにはならないはずです。
Surface RTは、いわばパソコンのように使えるiPhone
私たちは、すでに「OSメーカー自身がすべて手掛け、長期間にわたって使える製品」の代表例を知っています。iPhoneとiPadです。
今年の9月に公開された最新のiOS 7では、2010年発売のiPhone 4と2011年発売のiPad 2がサポートされています。iPhone 4は、来年のiOS 8までとすると足かけ4年の間最新OSで使用できることになります。
Microsoftも、当然iPhone/iPadを意識して作っているでしょうから、Surface RTにも、長期間にわたって安心して使えるサポートの提供を期待したいところです。
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