Surface RT & 2 購入&乗り換えガイド(3) Surface RTは、普通の「パソコン」ではない。
Surface RTは、パソコンのようなタブレット
Surface RTは、OSとして「Windows RT」を搭載している。これは、パソコン用OS「Windows 8」(Intel用)をタブレット・スマホで一般的なARMチップに移植したものである。
このため、見た目はWindows 8とそっくりであるが、ユーザーができることは大きく異なる。Surfaceを普通のパソコンと考えて購入するのはお勧めできない。
最も大きな違いは、「標準装備のパソコンソフトは使えるが、自分では入れられない」ということである。
標準装備のパソコンソフトは使えるが、自分では入れられない
Windows 7までのパソコンソフト(Windows 8では、「デスクップアプリ」と呼ばれる)を追加することはできず、標準装備のソフトのみで使う必要がある。
標準装備のソフトとは、具体的には、以下のものだ。
- Office 2013 RT(Word / Excel / PowerPoint / Outlook(*windows 8.1のみ)/ OneNote)
- Internet Explorer
- エクスプローラやメモ帳、コントロールパネルなどのアクセサリ類
PhotoshopやChrome、Dropbox、各種エディタなどのサードパーティ製ソフトは残念ながら使えない。また、プリンターやスキャナーなどの周辺機器に付属するソフトも入れられないので、利用が制限される。
また、Microsoft製のソフトといえど、追加はできない。具体的には、Windows Essentials(Photo / Movieメーカー / Live Writer)、Windows Media Playerなどは、使用できない。
自分で追加したい機能については、「Windows ストアアプリ」から探すことになる。
「メインマシン」として使うのは厳しい
Surface RT (32GB)モデルのドライブの空き容量はおよそ半分程度である。通常の「パソコン」であれば、安価なものでも320GB以上のHDDを搭載している。
保存できるデータ量に桁違いの差があるため、自分のデータをすべて保存する「メインマシン」「母艦」としての役割は期待できない。
Surface RTがおすすめできるのは・・・
これらの点を理解した上で、Officeをはじめとする標準装備のソフトとストアアプリを使い、必要な時は通常のパソコンやクラウドで補うようにすれば、Surface RTは十分活躍してくれる。
Surface RTならではの長所もある
- 小型・軽量、静音(冷却ファンやHDDがない)、長時間駆動
- Office付きで34,800円と安価(現行モデル、32GB)
- ウイルスの心配が少ない
ただし、これから購入する方で、やはり通常のパソコンソフトも使いたいのであれば、これから数か月でパソコンメーカーから発売が見込まれる新型Atom「Bay Trail」搭載マシンと比較してみることをお勧めする。