究極のモバイルツール ー Surface 3 を理解する "3" つのポイント
メーカー:Y! mobileなのにはわけがある。
Surface 3 は、Surface 2 /RT とは全然別の製品なのです
既報のとおり、ついにSurface 3が国内でも発表されました!
Surface 2 までより高価格帯に設定されたこと、 個人向けは LTE モデル限定になったことはかなりのインパクトがあったようで、「なぜ?」という反応も多いようです。
「Surface 3」 発売も早くも不満の声!? 「日本だけ価格高い」「wi-fiモデルがない」 〈ASAhIパソコン〉|dot.ドット 朝日新聞出版
そこで、この記事では、Surface 3 とはどのような製品なのか、初代からSurfaceシリーズを使い続けてきた私なりに整理してみました。
1. Surface 3は、「見る」「読む」ことよりも「作る」ことに重点を置いた製品である
Surface 2 までは、タブレット向けアプリとOfficeが使える安価で間口の広い製品という位置づけでしたが、Surface 3は、「作る」ことにより重点を置いた製品になっています。
Surface のマーケティング責任者 Brian Hall 氏は、インタビューで現行Surfaceシリーズの位置づけについてこのように語っています。
タブレットにおけるライバルは、ゲーム、音楽、映画などについて話をしていることが多かったと思いますが、我々が考えているのはよりよく仕事をこなして成功することだったり、学生であれば学習効率を上げることであり、クリエイターならよりよい成果物を得られるようにすることです。そこにフォーカスしてきました。
本田雅一のクロスオーバーデジタル:新Atom x7を搭載した「Surface 3」の気になる性能は?――米Microsoft担当者に聞く (2/3) - ITmedia PC USER
「作る」ことにこだわった結果が、 Intel の最新CPU "Atom x7"の搭載であり、ペン・ドッキングステーションなどの Pro シリーズ同等のアクセサリの用意であったりするわけです。
2. Surface 3は、Surface Pro 3の下位モデルではなく「もう1つの完成形」である
Surface 3 は、形式的にはSurface Pro 3の下位モデルに位置付けられており、事実、価格はSurface Pro 3より安価に設定されていますが、私はむしろ「ありえたかもしれない、もう1つのSurface Pro 3」と考えています。
Surface Pro 3より絶対的なパワーは劣るが、タブレットとしては最高クラスの性能をもち、小型・軽量・ファンレスで LTE 搭載。
「いつでも持ち運べる」「どこでも使える」機動力では、Surface Pro 3を上回るのがSurface 3です。
Surface 3 は、「モビリティ」と「パフォーマンス」のバランスを、Surface Pro 3とは違う形で表現した、「もう1つの完成形」といえるでしょう。
3. Surface 3 は、ビジネス向けの製品で(も)ある
今回のSurface 3の発表で、もっとも意外だったのが、「個人向けの販売を、なぜワイモバイルが独占するの?」ということでしょう。
冒頭に引用したヨドバシ.com でも「メーカー:Y! mobile」(?)と書かれています。
これは、日本マイクロソフトとソフトバンクが業務提携した結果であり、その結果、ビジネス向けはソフトバンクが、個人向けにはワイモバイルが販売することになった点に注目すべきでしょう。
すでに提携の成果は表れつつあるようです。
「LTEとクラウドの組み合わせにより、新しい使い方を実現する業務用デバイス」として新市場を創出するための提携が、個人向けに波及したという解釈もできますね。
結論:間口の広さはなくなったが、唯一無二の究極モバイルツール
結論としては、このようにまとめさせていただきます。
- Surface 3はガジェットではない! 何かを作るための「ツール」だ!
- 最高のモバイルツールを求める人にこそおすすめしたい!
- 新しい Macbook? その前に、検討すべきものがあるでしょう!