タブレットでWindows 10 TPに突撃してわかった3つの注意事項
Technical Preview版はタブレットには果てしない試練
昨日、Windows 10 Technical Previewをインストールしてみました。
DELL Venue 8 Proという8インチタブレットを別途調達して試しました。中華パッドで十分かも。
結論から言うと、Technical Previewは、現時点ではタブレット向けの操作体系が実装されておらず、タッチでの操作が滅茶苦茶使いづらいことがわかりました。ここまでとは思わなかった。
マウス・キーボード操作向けの改良点が、タブレットではことごとくマイナスに作用してきます。Windows 7に戻ったような感じです。
使うなら、普通のパソコンで仮想環境に入れるのが無難です。どうしてもタブレットで試すならば、年明けに提供予定のコンシューマー向けプレビュー版(タッチ関連の新機能搭載が予告)を待った方がよいでしょう。
でも、自ら厳しい試練を求めるなら、タブレットとTPで格闘してみるのもよいかも…
なお、公式の発表文では、「Technical Preview版は企業向け機能とデスクトップ・ラップトップ体験にフォーカスしている」と明記していますね。
This week’s announcements are just the first chapter of our conversation with customers about Windows 10 – with a focus on enterprise features (because enterprises have a need to evaluate software early on) and the desktop/laptop experiences. Early in 2015 we’ll introduce the consumer chapter and talk much more about other device types and more consumer features.
1.Windowsストアアプリがデスクトップウィンドウで起動してしまう
- スタート画面からWindowsストアアプリを起動しても、デスクトップに移動してウィンドウで起動。単にデスクトップに移動するだけなので、スタート画面は単なるライブタイル付デスクトップランチャーでしかない。
- 画面上から下スワイプでアプリを閉じられない。アプリバーがスワイプででない
- ウインドウメニュー(…)からフルスクリーン表示にはできるが、(おそらく)F11で全画面にしたのと同じ状態で、やはり上から下スワイプ閉じはできない
2.Modern UI版のIEがない。デスクトップ版のみ
文字通り「ない」。切り替えもできないのでModern UI版は使えません。デスクトップ版を使おうとすると以下の試練が。
- 入力フォームをタップしても、タッチキーボードが自動で立ち上がらない(手動で呼び出すことが必要)。
- タッチキーボードが立ち上がっても表示されている入力フォームが上に移動しないので、タッチキーボードの下に隠れて見えない。
- 入力した文字を確定しても、タッチキーボードが自動で隠れない。
- 操作メニュー全般が小さくてミスタッチが連発
Powershellを使って無理やり起動する方法も一応あるようですが…
3.その他、Technical Preview版全般の注意事項
- 現時点で日本語版がない(英語版でも日本語の表示や入力は可能だが、メニューの類は英語のまま)
- プリインストールのOffice 2013やメーカー製のドライバ・ユーティリティが全部消えた(Windows 8.1から保持できるのはユーザーデータのみ)
- アンインストールしてWindows 8.1に戻せない。製品版へのアップデートはおそらくできない?
- メーカー製ドライバが全部消えるので、ハードウェアの動作に不都合が生じる可能性が高い。例:Bluetoothが使えない(=キーボード・真数使用不可)・画面が回転しない・タッチした場所がずれるなど
結論:しんどい。汝、進んで試練を求めるか
Technical Preview版専用のサポートコミュニティには、トラブルにあったユーザーが助けを求める声で充満しています。
一度入れてしまったら後戻りはできません。まだの場合は熟慮を。
もう入れてしまった場合は、貴重なフィードバックを見出すことに専念しましょう。