BingアプリがMSNになって、いったい何が変わったの?→Web1.0への回帰
標準アプリ群が一斉に「MSN」ブランドに変更
今日、Windows 8.1に標準装備のアプリ「ニュース」「トラベル」などが一斉にアップデートされました。
The new MSN arrives - The Official Microsoft Blog
これに伴い、アプリ名が「Bing xxx」から「MSN xxx」に変更されました。アプリの中身自体は大きく変わっていないようです。
MSNといえば、Yahoo!に類するWeb1.0時代の「ポータルサイト」、これに対して、BingはGoogleに対抗する「検索エンジンとWebアプリ」。
わざわざ古めかしいブランドにリニューアルする意義はどこにあるのでしょう?
Bingアプリの中身は、きわめてMSN的だった
答えは簡単なことだと思っています。Bingの各アプリの提供していたコンテンツ「ニュース」「スポーツ」「トラベル」「マネー」「ヘルス&フィットネス」「フード&レシピ」はいずれもMSNのWebサイトの内容に近いからです。
一方、BingのWebサイトはあくまで検索エンジン主体で、「スポーツ」「トラベル」のような分野別のコンテンツはありません。
つまり、本来Bingらしくない内容のアプリに「Bing」という題名をつけていた。よりふさわしい「MSN」という名称に戻したということなのでしょう。
MSNも10月1日にリニューアルし、見た目がアプリとそっくりに
MSNのWebサイトも10月1日付で正式にリニューアルオープンします。現時点では試用版が使えます。
このリニューアル版MSNのWebサイトの構成は、アプリ版と合わせてあります。見比べていただけば一目瞭然です。
<アプリ版:MSNトラベル>
<Webサイト:MSNトラベル>
完全に同じではないですが、両者を一体のサービスとして展開しようという意図が読み取れます。
結論:温故知新「ポータルサイト」は復活するか?
Googleが台頭して以降、90年代に誰もが使っていた「ポータルサイト」はじり貧の傾向にあります。
日本でも、Yahoo! Japanは元気ですが、多くは買収されたりサービス縮小の途をたどりました。
そんな中、MSNブランドになったアプリとのコンビで、歴史あるポータルサイト「MSN」はユーザーを引き付けられるのか?
注目して使っていきたいと思います!