Surface Pro 4 / 3 ビジネス活用日記

Surface Pro 4 / Surface 3 の意外と知らない活用法を発信します

Surface 2が起動不能に陥った時、頼りになるのはUSB回復ドライブとリフレッシュ

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転ばぬ先の杖:USB回復ドライブは必ず作成を!

 

起動不能のトラブルはまれに起こり得る。ユーザーも備えが必要

 

Windowsの8月更新プログラムが一部で起動不能という深刻な不具合を起こしたことで、ユーザーとしても自分のマシンで緊急事態が発生した場合の備えについて改めて知っておく必要があることを痛感させられました。

 

くしくも、今週、Windowsの起動不能トラブルへの対処方法と備えについて、有力メディアに相次いで記事が掲載されています。いずれも、大変に参考になる記事でしたので、リンクを掲載します。

 

Windows TIPS:STOPエラーからWindows 8/8.1を回復させる - @IT

Windowsスマートチューニング (304) Win 8/8.1編: トラブルに備えて回復ドライブを作成しておく | マイナビニュース

Windows TIPS:「システムの復元」でWindows OSを以前の正常な状態に戻す - @IT

その知識、ホントに正しい? Windowsにまつわる都市伝説(13):本当は怖い?Windows 8/8.1のPC簡単修復[その1] - @IT

 

その上で、本記事の本題は、「Surface 2&RT(Windows RT)の場合、起動不能トラブルにどう対処すればよいのか?」ということです。

 

Surface 2はDVDドライブから起動できない。USB回復ドライブが必須!

 

内蔵ドライブからの起動ができなくなった場合、リムーバブルドライブから起動して回復を試みることになります。

 

Surface 2の場合、内蔵DVDドライブはなく、また、OSのディスクメディアも存在しないため外付けDVDドライブを接続してもそこからシステムを起動する手段がありません。

 

このため、回復手段は「USB回復ドライブ」に限られます。これを手元に持っておくのが最も重要です。

 

USB回復ドライブは、ユーザーが自分で作成しないといけない

 

注意しなければならないのは、この「USB回復ドライブ」は、本体を購入しても付属してこないということです。

自分でUSBメモリ(4GB以上)を用意し、手順に従って作成する必要があります。

 

USB回復ドライブの作成手順については公式ガイドを参照。作成したものは、大切に保管します。

 

Microsoft Surface の USB 回復ドライブを作成する | Surface の記憶域を解放する

 

また、こちらの記事も参考になります。

 

Windowsスマートチューニング (304) Win 8/8.1編: トラブルに備えて回復ドライブを作成しておく | マイナビニュース

 

Surface 2には「システムの復元」「システムイメージバックアップ」が存在しないが、理由がないわけではない

 

Surface 2の搭載するWindows RT8.1には、Windows 8.1が備える復元機能「システムの復元」「システムイメージバックアップ」がありません。

 

これらは、いずれも正常動作時のシステムを復元する機能ですが、Surface 2には搭載されていません。

 

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「システムのプロパティ」にシステムの復元に関するタブがない

 

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「ファイル履歴」に「システムイメージバックアップ」の項目がない

 

なぜ機能がないのか、公式の説明は見つけられませんでした。

Surface 2の搭載するWindows RT8.1は、システム全体がロックされ、ユーザーがプログラムやデバイスドライバーを追加することができないので、システムの変更履歴を記録したりバックアップする必要が乏しいことが理由ではないかと思います。

 

これらに代わる最大の復元手段が、Surface 2の場合「リフレッシュ」になります。

 

Surface 2のリフレッシュは、Windows 8.1マシンよりも使い勝手がよい

 

「リフレッシュ」とは、ユーザーデータやシステム設定を保持したまま、システムを初期化することです。

 

簡単に言うと、「PCのリフレッシュ」は、「Windows」フォルダーや「Program Files」フォルダーを“ハードディスクに保存されている回復イメージ”から書き戻し、そこにシステム設定やユーザーデータを復元することでWindowsの問題の修復を試みます。

その知識、ホントに正しい? Windowsにまつわる都市伝説(13):本当は怖い?Windows 8/8.1のPC簡単修復[その1] - @IT

 

リカバリーのデメリットは主に以下の2つですが、実は、Surface 2の場合いずれも該当しません。

 

  • ユーザーがインストールしたデスクトップアプリやデバイスドライバーは消える(→インストールのやり直し)
  • リカバリー領域に保存されているOSが復元されるので、バージョンが下がる可能性がある(→バージョンアップのやり直し)

 

なぜか?

 

  • デスクトップアプリやデバイスドライバーはそもそもインストールできないので消えることがない。
  • Windows RTは、OSをバージョンアップするとリカバリー領域のOSもバージョンアップされる!(Intel版はそのまま)

 

USB 回復ドライブを作成したタイミングによって、USB 回復ドライブに保存される OS の回復イメージが異なります。例えば、Surface RT を購入いただいたタイミングでは Windows 8 がインストールされた状態ですが、Windows 8.1 にアップグレード後に USB 回復ドライブを作成すると保存されるイメージも Windows 8.1 となります。

MSDN Blogs

 

このため、Surface 2での復元手段は、「リフレッシュ」一択といえます。(「リフレッシュ」でも直らないときは、「リセット」を実施)

 

結論:「USB回復ドライブからのリフレッシュ」を覚えておこう

 

以上、いろいろな情報をご紹介しましたが、Surface 2で起動不能に陥った時の対策としては、「USB回復ドライブを用意すること」「切り札としてリフレッシュを使うこと」をまず覚えておくとよいのではないかと思います。

 

リフレッシュについては、私も1回実施していますので、その時のプロセスをご参考までに。

 

Surface 2非公式マニュアル(36) Surface 2をリフレッシュする際の手順と時間と労力を検証した - Surface 2 & Pro 3 非公式マニュアル + WP(使い方・活用法)