Surface Pro 4 / 3 ビジネス活用日記

Surface Pro 4 / Surface 3 の意外と知らない活用法を発信します

Surface Pro 3用のペンで手書きできるメモ・ノートアプリ5選 その(1) 手書き入力アプリ編

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今回比較する5つのアプリ。いずれも秀逸。

 

Surface Pro 3のペンにふさわしい使い勝手の手書き入力アプリはどれか?模索中

 

「手書き対応のメモアプリ」「PDFに手書きで書き込みできるアプリ」の2つを評価

 

Surface Pro 3の最大のウリの1つが、ノートPCにとどまらず「紙のメモ・ノート」を代替する、充実したペンでの手書き入力機能です。

 

それを支えるカギとなるアプリが、もちろんMicrosoft製の「OneNote」ですが、サードパーティ、特に日本メーカーから意欲的なアプリが2種リリースされています。

1つは、Surface Pro 3のプリインストールアプリとして抜擢されたMetaMoji「Note Anytime」、もう1つは、先週リリースされたばかりのWACOM「Bamboo Paper」です。

 

果たして、各者の使い勝手はどう違うのか? ファーストインプレッションを書いてみました。

(次回は、既存のPDF資料に手書きで「書き込み」するというニーズにこたえるアプリをレビューします)

 

手書きメモ・ノートアプリ徹底比較 標準搭載OneNoteの利便性が光る

 

#1 OneNote:標準搭載のメリットを最大限に生かすスキのない定番アプリ

 

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おそらく、今回の対抗馬の存在を考慮したとしても、多くのユーザーにとってベストなのはOneNoteだと思います。

 OneNote自体の機能が非常に充実しており、手書きとデジタルデータを混在させて情報をクリップし保存するのに最適です。

 

加えて、アプリはSurface Pro 3にプリインストールされ無料。OneDriveを通じた同期も基本無料。スマートフォンアプリも無料と、マルチプラットフォームでの連携にもっとも敷居が低い点も安心。

 

また、Microsoft自身が作っていることから、Surfaceペンのトップボタン1回で即起動。2回で範囲キャプチャーできるのはほかにない強みです。他にも消しゴムボタンが使えたり。

 

#2 Note Anytime:手書き機能だけなら最強かも。独自クラウドとアプリ有料が痛い

 

日本発の手書きメモアプリとして海外でも高い人気を誇るNote Anytime。こと手書きに関しては、OneNoteをさらに上回る完成度を見せます。

 

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肝心の手書きメモの書き味ですが、若干ですがOneNoteよりもNote Anytimeのほうが上ではないかと感じました。

具体的には、OneNoteは、文字の刎ねや払いが途中でかすれてしまったりするケースがたまにありますが、Note Anytimeではほとんど実感することがありません。

 

そのほか、手書き文字認識機能Mazecを使った文字変換も相変わらず優秀です。

文字のグループ化、配置換えなど編集機能も充実し、手書きに特化したアプリとしては、依然として最高峰といえるでしょう。

 

残念な点。

  1. OneDriveと異なり、ペンボタンでの起動ができない。これ、何とか対応させられないのでしょうか?
  2. クラウドで同期できるのはよいが、OneDriveのような汎用クラウドではなく独自の「MetaMoji Cloud」(最大容量:2GB)経由。
  3. アプリが有料(800円:ただしSurface Pro 3はプレインストール)、Mazec 3に追加課金、さらにiOSアプリも有料(500円)と、環境を揃えていくとそれなりの出費

 

#3 Bamboo Paper:ワコム製ならではの書き味だが、クラウド連携がやや弱点か

 

Bamboo Paperは、以前からiPad版が公開されてきましたが、最近になりWIndowsストアアプリが登場しました(期間限定無料)。

 

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WACOMが作っているだけあって、Bamboo Paperの手書き認識はかなり優秀です。

Note Anytimeでは、書いているペンの動きに一瞬遅れて字が描画されていくのですが、Bamboo Paperはそのタイムラグが少ないような気がします。

 

弱点は、クラウドによるデータ同期でしょう。Bamboo Paperのノートは、標準でOneDriveのような汎用クラウド、MetaMojiクラウドのような専用クラウドいずれにも対応していません。

もちろん、ファイルの保存先をOneDriveにすることはできるのですが、OneNoteやNote Anytimeが自動同期機能を備えるのと比べると見劣りします。

 

また、iPhone用アプリがないのも痛い。本格的な書き込みは無理でも、メモした内容を閲覧できるアプリがあった方が便利と思います。

 

編集機能も、他の2つに比べると簡素です。

 

暫定結論:OneNoteの優位は動かず!

 

そんなわけで、Surfaceペン初心者(私もそうです)は、まずは機能磐石のOneNoteをじっくり使ってみるのが確実なのではないかと思いました。もちろん、Note Anytime、Bamboo Paperも秀作アプリなので、使って損することは全くないです。

 

「紙のノート、そろそろいらないよな」という気になってきませんか?

 

さて、次回は、PDF書き込みアプリ比較で行きたいと思います。