Surface Pro 4 / 3 ビジネス活用日記

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プロライターでも間違えるWindows 8.1 Updateの怪

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今回は4月9日に配布が始まったWindows 8.1 Update(Update 1と呼ぶ場合もある)を見ていくことにしよう。

 ASCII.jp:Windows 8.1 Updateの中身を詳しく見る (1/3)|Windows Info

 

Windows 8.1 Updateは、公表資料を読んだり試してみないとわからないことが多い

 

Windows 8.1 Updateが公開されてから17日が経過し、ある程度変更点の全貌がわかってきたように思います。

プロライターによる解説もあらかた出そろってきました。

 

しかし、あいまいなところや間違い?と思うようなところが一部あります。

 

この記事では、その中から特に気になったものを引用しつつ、Windows 8.1 Updateの何がわかりづらいのかを考えてみたいと思います。

 

塩田紳二氏「Windows 8.1 Updateの中身を詳しく見る」の明らかな間違い2件

 

(1)Windows 8.1 Updateの占有ディスクスペース縮小に関する間違い

 

既存のWindows 8.1マシンから8.1 Updateに更新した場合、メモリの利用効率は上がるようだが、HDDの空き容量が増えるわけではない。これは8.1 UpdateがWindows Updateを経由しているためで、アンインストールに備え既存のモジュールを削除しないからである。必要ストレージ容量の削減は、おもに新規のハードウェアでのメリットである。  

 

占有ディスク容量の削減とここで書いているWindows Update関係のバックアップファイルとは別の話です。ちなみに、「ディスクのクリーンアップ」を使えば、バックアップファイルは削除できます。

 

Windows 8.1 Updateがストレージ16GBで十分動作するほど軽くなるのは、「WIMBoot」というシステムファイルを圧縮したままにする新技術を利用した場合です。

 

Windows 8.1 Updateで導入されたWIMBoot(Windows Image Boot)という仕組みを利用すると、Windows OSのブートイメージを圧縮してストレージに格納できる。従来の方式を利用した場合、16GBのストレージにWindows 8.1をインストールすると、ユーザーが利用できる領域は7GBしか残らない。しかし、WIMBootを利用するとOSのブートイメージが8GB程度から3GBまで圧縮されるので、ユーザー利用領域は12GB残る計算になると、MicrosoftはBlogで説明している。 

【笠原一輝のユビキタス情報局】0ドルWindowsとBay Trail-Entryが切り開く低価格タブレット市場 - PC Watch

 

公式の解説はこちら。

 

What’s New in Windows Servicing: Reduction of Windows Footprint : Part 2 - Ask the Core Team - Site Home - TechNet Blogs

 

(2)マウスによるWindowsストアアプリ再起動手順についての間違い

 

一方、8.1 Updateでは、マウスではこのタイトルバーを使って操作する方式になったため、従来利用可能だった「アプリの再起動」操作は、マウスでは不可能になったようだ。「アプリの再起動」操作は、画面上部からドラッグしたアプリのサムネイルを画面下の部分に止めておき、サムネイルが横回転して起動画面のサムネイルになるまで待つという操作だ。

 

→普通にできましたが???

 

タイトルバーの上からマウス左クリックでつまんで下にもっていけば、従来通りくるっと横回転します。何も変わっていません。

 

自戒:事前によく調べるか、自分でも試してみないと間違えるリスクが大きい

 

以下、自分への注意点として。

 

Windows 8.1 Updateが1GBのメモリーと16GBのストレージで動作することは2月のMWCで大々的に公表されましたが、なぜそのようなスリム化が可能になるのか、技術的な根拠には触れられませんでした。

 

その根拠は、公式ブログで技術者向けにひっそりと解説されたのみです。

 

また、変更された点と変更されていない点が混在しているので、実際操作して確認しないとわからないことがたくさんあります。

 

手に入る情報を最大限吟味しつつ、動作チェックも徹底する。

情報発信とは、なかなか難しいものですね。