Windows 8.1 UpdateのTips: 新機能のオン・オフを設定する方法
Windows 8.1 Update と Windows RT 8.1 Update では、タッチ操作やマウス操作で Windows をさらに便利に使いやすくするために機能が向上しています。
Windows 8.1 Update と Windows RT 8.1 Update の新機能 - Windows ヘルプ
Windows 8.1 Updateの新機能の設定方法は意外にわかりづらい
日本時間4月9日から配信が開始されたWindows 8.1 Updateでは、タスクバーやスタート画面などで、キーボード・マウスでの操作を快適にする変更が加わりました。
これらの機能の多くは、特に設定しなくてもアップデートを適用することで自動的に使えるようになります。
しかし、機能によっては手動で設定をオン・オフにできたり、できなかったりと、期待にそう動作にならないという声もあるようです。
そこで、この記事では、Windows 8.1 Updateの新機能のオン・オフの仕組みと方法についてご説明します。
(1)スタート画面への電源ボタン・検索ボタンの追加
<ポイント>
電源ボタンが表示される条件はこれだ
On most tablets you will not see the Power button on the Start screen as they have connected standby and a physical power button that lets you quickly shut down or put the device to sleep. However, on tablets larger than 8.5-inches without connected standby, you will see the Power button on the Start screen.
Some tips and tricks for using the Windows 8.1 Update [UPDATED!]
電源ボタンの表示される条件は諸説ありましたが、公式サイトで条件が明らかにされました。
「connected stanbyに対応、または、8.5インチ未満のディスプレイサイズの場合は、電源ボタンが表示されない」ということのようです。
Surface 2の場合は、これに従って自動で「非表示」になります。コントロールパネルや「PC設定の変更」からは変更することができません。
なお、同じ「Surface」を名乗っていますが、Surface Pro 2は上記の除外条件に当てはまりませんので、電源ボタンが表示されるようです。わかりづらいですが。
力技:レジストリで電源ボタンを強制表示(自己責任のTips)
システムレジストリの設定変更により、強制的にスタート画面に電源ボタンを表示することもできます。
二週間以上電源ボタン表示状態で使用していますが、特に不具合は生じていません。
ただ、設定を誤るとシステムの動作に不具合を生じる可能性がありますので、自己責任での設定になります。詳細は下の記事をご参照ください。
確定:Surfaceではスタート画面に電源ボタンは出せない(追記:レジストリで可) - Surface 2 非公式マニュアル + Windows Phone(使い方・活用法)
(2)タスクバーとWindowsストアアプリ
<ポイント>
- 「Windowsストアアプリをタスクバーに表示する」設定をオンにすると、このほかにもいくつかの設定がオンになる
- 具体的には、「ストアアプリ起動中のタスクバー表示」「ストアアプリのタイトルに最小化ボタンが表示」設定がオンになる
設定方法
「Windowsストアアプリをタスクバーに表示する」設定は、デスクトップでタスクバーを右クリック→「プロパティ」で出てくるチェックボックスでオン・オフできます。
このほか、「PC設定」→「PCとデバイス」→「画面の表示」からもオン・オフができます。
「Windowsストアアプリをタスクバーに表示する」設定と連動する設定
タスクバーにWindowsストアアプリを表示すると、以下の設定も連動してオンになります。
- Windowsストアアプリ起動中やスタート画面で、マウスを画面の下端より下に移動させると、タスクバーが表示される
従来、タスクバーが表示されるのはデスクトップ上のみでしたが、ストアアプリ起動中やスタート画面でも呼び出すことができるようになります。
ストアアプリを全く使わないのであれば別ですが、ストアアプリとデスクトップアプリを切り替えながら使うのに便利なので、ぜひオンにしておきたい設定です。
- Windowsストアアプリの画面上端にマウスを移動すると表示されるタイトルバーに、「最小化」ボタンが表示されるようになる
Windowsストアアプリ起動時にマウスを画面の上端にもっていくと、新たに「タイトルバー」が表示されるようになりました。
タイトルバーの右端には、「閉じる」ボタンがありますが、設定のオンにより「最小化」ボタンもその左に表示されるようになります。
「閉じる」ボタンを押すとストアアプリは表示されなくなりますが、「最小化」ボタンを押すと、タスクバーにアイコンが残るようになり、アプリ切り替えが容易になります。
使用中にアプリを切り替えたい場合は、「最小化」を使うのが便利でしょう。
タスクバーへのストアアプリのピン止め
表示設定のオン・オフにかかわらず、スタート画面でストアアプリのタイルを右クリックして、表示されるコンテキストメニューから「タスクバーにピン止めする」を選ぶと、タスクバーに常時表示することができます。
表示設定がオフの場合、ピン止めしたストアアプリはタスクバーと同じくデスクトップのみで表示されます。あまり意味がないような気がするので、タスクバーにストアアプリをピン止めするのであれば、表示設定もオンにしたほうがよいでしょう。
(3)スタート画面をスキップしてデスクトップを表示
起動時にスタート画面をスキップしてデスクトップを表示する設定は、Windows 8.1で追加されましたが、初期状態では「オフ」に設定され、ユーザーが手動で「オン」に変更できるという位置づけでした。
アップデートにより、設定内容が変更され、デバイスの種類によって自動で設定変更が行われるようになりました。
<ポイント>
- 初期状態でデバイスの種類によっては自動で設定が「オン」になる。
- 設定項目の名称が「サインイン時または画面上のすべてのアプリを終了したときに、スタート画面ではなくデスクトップに移動する」となり、起動時に加え、すべてのアプリを終了したときもデスクトップが表示
設定方法
タスクバーを右クリック→「プロパティ」→「ナビゲーション」タブで出てくるチェックボックスでオン・オフできます。自動設定が行われた場合でもあとから手動で変更可能です。
起動時だけでなく、すべてのアプリを終了した際にもデスクトップに戻るようになるため、キーボード・マウス操作のユーザーは「スタート画面」を使わずにほとんどの操作が可能になります。
もちろん、スタートボタンやタブレットについているWindowsボタンから呼び出すことはできますので、使えなくなるわけではありません。目立たなくなるだけです。
結論:どの設定でどの機能が「オン・オフ」できるのかは意外にわかりづらい。一度確認をおすすめします
Windows 8.1 Updateでは、タブレット以外のユーザーのニーズにこたえて、キーボード・マウス向けの操作法とタブレット向けの操作法を併存させる形となっています。
確かに使いやすくなっており、よい改良だと思いますが、半面、手動で設定しようとしたり、何らかの原因で意図しない設定になってしまった場合の対処方法がわかりづらくなってしまっています。
Windows 8.1 Updateは必須適用であり、適用しないとセキュリティアップデートが間もなく受けられなくなりますので、ユーザー側が慣れるしかありません。
この記事で少し全体像を整理してみましたので、何かのお役にたてば幸いです!
<参考記事>
富士通Q&A - [Windows 8.1] Windows 8.1 Updateを適用した後に変更される点を教えてください。 - FMVサポート : 富士通
富士通Q&A - [Windows 8.1/8] よく使うアプリをタスクバーに登録する方法を教えてください。 - FMVサポート : 富士通
富士通Q&A - [Windows 8.1] 起動時にスタート画面が表示されるように設定する方法を教えてください。 - FMVサポート : 富士通