Surface 2非公式マニュアル(33) Surface版Windows Updateの仕組みと使い方
Windows Updateで3月の月例アップデートを適用しているところ
Surfaceの不具合改善・セキュリティ確保のキモ、「Windows Update」の仕組みを理解して使いこなそう
Surfaceシリーズは、メンテナンスが容易なのが大きな特徴です。それでも安全・便利に使っていくうえで、最低限の管理はユーザーが行う必要があります。
決して難しいことではありません。Windows Updateの仕組みを理解して、毎月第2水曜日またはその近辺に更新プログラムを適用すれば済みます。
この記事では、その手順をご紹介します。
Windowsの更新プログラムは、米国時間毎月第2火曜日に配信(=日本では水曜日)
Windows OSでは、「Windows Update」を通じて毎月更新プログラムを配信する仕組みになっています。これは、過去にセキュリティ問題が多発したことを踏まえ、定期的にパッチを提供するようになった経緯があります。
この更新プログラムは、米国時間で毎月第2火曜日に配信されています。Microsoftウォッチャーの間では、"Patch Tuesday"(パッチの火曜日)と呼ばれているようです。
したがって、日本時間では毎月第2水曜日の朝に、更新プログラムが配信されていることになります。
更新プログラムの内容は、事前に予告される
この月例アップデートについては、事前にMicrosoftから内容が予告されるので、それを見ておけばどのような更新プログラムが配信されるのか知ることができます。
今月(2014年4月)の配信日は4月8日(火)(日本時間9日(水))ですが、4月4日付でMicrosoftから更新内容が予告されました。
マイクロソフト セキュリティ情報の事前通知 - 2014 年 4 月
Windows XPとOffice 2003の“最終パッチ”も、4月のMS月例パッチは計4件 -INTERNET Watch
Microsoftから予告された内容は、Internet Watchなどに流れるので、こちらを見てもよいでしょう。
Surfaceの場合、セキュリティパッチだけでなく、ファームウェアの更新も配信
以上はOSとしてのWindowsについての話ですが、Surfaceシリーズの場合は、これに加えてハードウェアに関連する更新プログラムも同時に配信されます。
冒頭の画像で、「システム ファームウェアの更新」と書いてありますが、これが該当します。この更新プログラムを適用すると、バッテリー持続時間の改善や動作不具合の修正が行われ、より快適に利用できるようになります。
ファームウェアの更新内容については、Surfaceのサポートページで配信当日に公開されます。ただし、日本語サイトは翻訳が間に合わないことが多いので、英語版を見るのが確実です。
Microsoft Surface 2 update history | Surface firmware updates
なお、私も毎月第2水曜日朝にSurface向けファームウェア更新の内容を日本語でご紹介していますので、ご利用ください(宣伝)。
【速報】Surface 2の3月ファームウェアアップデート配信:Power Coverとホームボタン動作改善 - Surface 2 非公式マニュアル + Windows Phone(使い方・活用法)
SurfaceでのWindows Updateの適用方法(基本は自動・月一で手動)
Surfaceシリーズに搭載されているWindows RTでは、Windows Updateが自動で実行されるように設定されており、この設定は変更はできないようになっています。
これにより、ユーザーが特に意識しなくても起動中にアップデートプログラムをダウンロードして適用してくれます。通常はこれでOKです。
ただし、上でご紹介した月例アップデートについては、私は手動で配信後速やかに適用しておくことをおすすめします。
手動でのアップデート適用は、チャームの「設定」→「PC設定の変更」→「保守と管理」→「Windows Update」→「今すぐチェックする」で行けますよ。
月例アップデートの手動適用をおすすめする理由
月例アップデートの手動適用をおすすめする理由は2つあって、1つはセキュリティ、もう1つは不具合解消です。
セキュリティ:ゼロデイ攻撃からSurfaceを守る
セキュリティパッチの中には、すでに「ゼロデイ攻撃」が発生しているものもあります。「ゼロデイ攻撃」とは、Microsoftからパッチが提供される前にすでに攻撃が発生しており、パッチを適用しないでいると攻撃されるリスクが高い危険なケースです。
直近では、このような件がありました。この脆弱性も4月9日の更新プログラムでパッチが当たることになっています。
Wordにゼロデイ脆弱性、修正パッチ提供までの回避策として「Fix it」を公開 -INTERNET Watch
Windows RTは、外部のプログラムの大半が動作しないようにシステムが設定されており、セキュリティは非常に高いのですが、脆弱性を突かれるとシステムを改変される可能性もあります。
このため、最低限のメンテナンスとして月一の手動アップデートをおすすめする次第です。
不具合の解消
過去に配信されたファームウェアアップデートでは、多くのユーザーが悩まされている不具合が解消されるケースが多いです。例えば、以下のような点です。
- ホームボタンでスリープから復帰しない問題の解消
- CPUをフルに使う処理をすると画面表示が乱れる問題
- バッテリー充電時間の短縮
こうした不具合が出ている場合は、一刻も早く解消したほうがよいでしょう。毎月手動でアップデートしておけば、最短で対処することができます。
これがもう1つのおすすめ理由です。
結論:毎月第2水曜日の手動アップデートで快適Surfaceライフ
Surfaceシリーズに関しては、この「月一で手動アップデート」さえキープしておけば、あとはメンテナンスフリーで行けます。パッチ配信が不定期のiOSやAndroidよりもある意味楽ですよ。
4月9日の更新プログラムには、「Windows 8.1 Update」も含まれているので、チェックをお忘れなく!
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