Surface 2非公式マニュアル(30) Surface 2の空き容量確保テクを、笠原一輝氏の連載で再確認
【1カ月集中講座】32GBのタブレットで使いこなすWindows 8.1 第4回 〜もっとディープにWindows 8.1を設定する - PC Watch
Surface 2ユーザーのお悩みポイント「空き容量」問題を克服する
プロライター笠原一輝氏がPC Watchで連載していた「32GBのタブレットで使いこなすWindows 8.1」が昨日完結しました。
Surface 2も含めたWindowsタブレットユーザーにとって最大の悩みの1つである「ドライブの空き容量の確保」について、わかりやすく解説されており、大変おすすめの記事です。
この記事では、笠原氏の記事を引用しながら、「Surface 2をメインマシンとして運用するための空き容量確保テクニック」という観点でまとめてみたいと思います。
Surface 2の購入時ドライブ空き容量は19GB
Surface 2の内蔵ストレージ容量は、標準モデルの場合32GBです。
ただし、これにはリカバリー領域などが含まれているので、ユーザーが使用できるドライブ(システム・アプリとデータが入るC:ドライブ)の容量は、25.8GBになります。
この25.8GBのうち、システムとプリインストールアプリを除いた部分が、ユーザーがアプリの追加インストールやデータの保存に利用できる空き容量ということになります。
これが初期状態で19GBということは、約7GBがシステム等に使われているということになりますね。上の画像は、かなり使い込んだ後なので、紫色の空き容量部分が14.1GBまで減っています。
「空き容量を減らさない使い方」+「空き容量が減ってきた時の対処法」
空き容量不足を起こさないためのコツはシンプルです。
- 空き容量を減らすような使い方をしない
- 空き容量が減った場合、適切な方法で空き容量を回復する
この2つを実践することで、空き容量不足に悩まされることなく、Surface 2をメインマシンとして運用することができます。
以下、2つの方法を笠原氏の解説を引用しながらご紹介します。
1.空き容量を減らさない:OneDriveにすべてを保存し、大きいものはflickrへ
まず、初めの「空き容量を減らさない」ですが、基本はシンプルです。
「すべてをOneDrive(=SkyDriveフォルダ)に保存し、大きすぎるものはflickrに逃がす」
これだけです。笠原氏の記事では、以下のように解説されています。
こうして見ていくと、Windowsタブレットを少ない内部ストレージで利用するためには、
1.できるだけ内部ストレージを圧迫しないように工夫しながら利用する
2.重要ではないデータ(例えば動画とか音楽データ)などを外に逃がす
【1カ月集中講座】32GBのタブレットで使いこなすWindows 8.1 第1回 〜Windows 8.1のUIとストレージ構造を理解する - PC Watch
OneDriveは、Microsoftが純正のクラウドストレージとして用意していることもあり、Windowsでの使い勝手が非常によく、上手に使えばユーザーはデータがローカルにあるのか、クラウドにあるのかをあまり意識しなくても利用できるというのが最大のメリットだ。
【1カ月集中講座】32GBのタブレットで使いこなすWindows 8.1 第3回 〜OneDriveの仕組みを理解して使い倒そう - PC Watch
OneDriveにすべてのデータを保存することで、クライド上に自動で同期・バックアップされ、使用頻度の低いファイルは「オンラインのみ」のアクセスにすることによって容量を節約することができます。
とにかく、データは何でも「OneDrive」フォルダに保存する、これを徹底するのがすべての出発点です。
大容量ファイルの扱い:OneDriveの容量追加は有料→無料の「flickr」併用を
問題は、OneDriveの容量も無限ではないということです。Surface 2の購入特典として、7GBの無料容量に加えて、追加の200GBを2年間利用できますが、2年後以降は年間8000円を支払わないといけません。
したがって、特に容量を食う写真・動画の管理には、特に注意する必要があります。
予算が限られるのであれば、大容量データをOneDriveのさらに外に逃がすことが有効な手段です。この「逃がし先」として最有力なのが、無料で1TBの写真と動画が保存できる「flickr」です。
Surface 2非公式マニュアル(21) 写真と動画は管理できますか?→クラウド併用でできます - Surface 2 非公式マニュアル + Windows Phone
flickr上のファイルには、Webサイトのほか、Windowsストアアプリ「File Brick」を利用すると容易にアクセスできます。(flickr以外の各種クラウド上のファイルにアクセスできる優れものアプリです)
Windows ストア の Windows 用 File Brick アプリ
2.空き容量回復の方法:ディスクのクリーンアップが有効
ドライブを使っていると、次第に空き容量が少なくなってきます。
この対策として、最も手っ取り早くできるのは、「利用頻度の低いアプリをアンインストールする」ことです。アプリ一覧画面を見て、最近2~3週間使っていないアプリを片端からアンインストールしましょう。
そして、これ以外にもトレードオフなしで効果の高い方法があります。
それは、「ディスクのクリーンアップ」で不要なシステムファイルを削除することです。
この方法は、笠原氏の記事の第4回で紹介されています。
ごみ箱だけであれば、「ごみ箱を空にする」というメニューを選べば開放できるが、Windowsにはそれ以外にもさまざまな設定ファイル、エラーが起きたときのログなどを保存しており、それらが空き容量を圧迫している場合がある。それらを一括して削除してディスクスペースを稼ぐためのツールが「ディスクのクリーンアップ」だ。
【1カ月集中講座】32GBのタブレットで使いこなすWindows 8.1 第4回 〜もっとディープにWindows 8.1を設定する - PC Watch
私の環境で実行した例でご説明しましょう。先ほどの空き容量14.1GBの状態から、不要なシステムファイルを削除していきます。
特に「Windows Updateを実施した後のバックアップファイル」「システムエラーの関連ファイル」は容量が大きく、また、時とともに肥大化していくので、削除すると効果が高いです。
これを実行し、再起動すると、あら不思議。
空き容量が1.4GBも増加しました。
アプリを削除するより効果的な場合が多いおすすめ方法です!
非推奨:リカバリー領域の削除とmicroSDカードの利用
以前の記事でも書きましたが、私は内蔵ドライブからリカバリー領域を削除することと、ドライブの容量拡張の手段としてmicroSDカードを利用することをおすすめしていません。
Surface 2非公式マニュアル(8)USB回復ドライブは必要ですか?→はい。でも本体から削除はやめましょう - Surface 2 非公式マニュアル + Windows Phone
Surface 2非公式マニュアル(9)microSDカードは使えますか?→使えますが、個人的にはおすすめしません - Surface 2 非公式マニュアル + Windows Phone
この点については、笠原氏も同様に慎重姿勢のようです。
DtoDのリカバリを諦める禁断の手法
さて、ここから紹介するのは、やや禁断の手段になる。Windowsタブレットのストレージの構造(パーティション)をいじる方法であり、PCメーカーやMicrosoftからは奨励されない使い方になる。従って、実際にはできるが、仮に以下の方法を試してみて、どんなこと(データの消失、出荷時へのリセットが不可能になる、Windowsが起動しなくなるなど)が発生しても自己責任であることを理解した上で、バックアップなどは万全に行なってから、実施するようにして欲しい。
その禁断の手段とは、回復領域として用意されているストレージ領域を開放して、その領域をメインストレージに組み込んでしまう方法だ。
よくWindowsタブレットの紹介で、microSDカードスロットを利用してストレージを拡張できると書いてあることが多いが、同じストレージでも内蔵のストレージとは位置付けが違うので、実利用シーンではなんらかの制限がかかる場合があるということは覚えておこう。
内蔵ドライブをうまく活用するのが王道、ということですね。
結論:内蔵ドライブの扱いになれれば、メインマシン運用は十分可能
パソコンは、通常500GB以上のHDDを内蔵していますが、それは、データをHDDに保存することを前提にしているためです。
「データはクラウドに置く」「定期的にシステムを掃除する」の2つを実行すれば、Surface 2でも十分メインマシンとして活躍できます。(本当は掃除は自動にしてほしいところですが・・)
考え方を変えれば、何とかなるのです!
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