Surface 2非公式マニュアル(26) 時代は変わり、確定申告もSurface 2でできる
クラウドボーンの新興企業が、会計ソフト市場に嵐を起こす
これまで、業務用の財務会計ソフトといえば、パソコンソフトの代表的用途の1つでした。
Surface 2では当然これらのソフトは使えません。
しかし、昨年から、クラウド上で会計サービスを提供する新興企業「freee」や「Money Forward 確定申告」が急速に勢力を拡大しています。
Surface 2でも使えるこれらのサービスには、パソコンソフトにはないアドバンテージがあるようなので、少しまとめてみました。
(※私は経理の知識がありませんので、今回は各ソフト・サービスのテストは十分できていません)
経理知識ゼロからの青色申告でも大丈夫!〜クラウド会計サービス「freee」を使ってみた - INTERNET Watch
クラウド会計『マネーフォワード 確定申告』『マネーフォワード For BUSINESS(法人会計)』正式版および『日本初!領収書読込アプリ』をサービス開始 - MSN産経ニュース
パソコン会計ソフトの不満:バージョンアップによる非互換性
パソコン用会計ソフトのデファクトスタンダードといえるのが、「弥生会計」シリーズです。今のような確定申告の時期にパソコンソフト売り場に大量に陳列されています。
パソコンソフトではよくあることですが、この弥生会計も以下のような「面倒くさい点」があるようです
- バージョンアップでデータの互換性がなくなる
- 消費税率変更などの制度改正には最新バージョンしか対応しない
あまり長期間バージョンアップしないでいると、最新版でデータを読み込むためのコンバーターソフト自体が提供されなくなって行き詰まる例もあるようです。
弥生会計って酷くないですか? - 会計ソフト - 教えて!goo
古いバージョンの弥生会計と弥生販売の消費税 - 財務・会計・経理 - 教えて!goo
クラウドサービスならではの利点は何か?
では、対して新世代のクラウドサービスの利点は何なのか。それは、
- 作業の自動化(銀行口座やクレジットカードの明細を取り込み、自動で会計帳簿データに変換)
- Webサービスならではのマルチデバイス対応により、作業環境を選ばない
- e-Tax(国税庁の電子申告システム)対応により、帳簿作成のみならず申告までサービス内で済ませられる
つまり、よりユーザーの利便性を上げ、作業のハードルを下げる方向で進化しているということですね。
単にパソコンソフトをWebサービスにしただけではないということです。
代表ソフト「freee」を使いこなす
この分野の先駆者はGoogle出身の佐々木大輔氏が創業し、昨年3月にサービスインした「freee」です。今月(2014年2月)時点で4万以上の事業所が利用しているとのこと。
XPのサポート切れなどで新規ユーザー登録ペースが5倍
フリーに投資しているVCの1つ、Infinity Venture Partnersが2月6日に開催したメディア向け説明会の場で佐々木氏は、2014年の年が明けてからはfreeeのユーザー登録のペースが年末の5倍にも達していることを明かしていた。この4月にWindows XPのサポート切れが迫っていて、ちょうどインストール型の会計ソフトの乗り換えタイミングの波が来ていることや、消費税率の変更によって既存アプリのアップデートの波が来ていること、それと年度末に「会計」という言葉で検索するユーザーが増えるという季節性などが重なってのことだという。
今さらの説明のようだけど、消費税率変更などではインストール型よりクラウド型のほうがアプリのバージョンアップが不要で有利だ。現在サービス開始から10カ月にして、すでに4万を超える事業所が利用しているという。
クラウド会計のfreeeがiPhoneアプリをリリース、法人向け初のモバイル会計 | TechCrunch Japan
登録はメールアドレスとパスワードを登録するだけです。
ただし、利用開始するには、事業所の詳しい情報を登録する必要があるほか、お試し以上の機能を利用するには、月980円の有料サービスへの切り替えが必要です。
今回私が試せたのは登録まででした。会計ソフトとしてテストリポートは、以下のInternet Watch誌の記事が登録から申告までを詳しくまとめていますので、参考にしていただければと思います。
経理知識ゼロからの青色申告でも大丈夫!〜クラウド会計サービス「freee」を使ってみた - INTERNET Watch
経理・簿記の知識はゼロ。人生初の青色申告に「freee」で挑戦! - INTERNET Watch
結論:あらゆる市場のローエンドはクラウドとモバイルへ
個人・家庭向けのサービスのみならず、業務向けのサービスでも、「パソコンソフトからクラウドサービス&モバイルアプリへ」という流れは止めようもありません。
これは、Surface 2の応用分野がどんどん広がっているということでもあります。「持ち運べるメインマシン」Surface 2の真価が発揮されるのは、まだまだこれからですよ!
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