Surface Pro 4 / 3 ビジネス活用日記

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Surface 2非公式マニュアル(12)-2 紀伊国屋書店「Kinoppy」アプリは電子書籍の決定版か

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 Windowsストアに待望の総合電子書籍ストアあらわる!

 

これまで、Windowsストアでは、iPadAndroidと比較して、大手の総合電子書籍ストアに対応したアプリがない点が大きく見劣りしていましたが、ついに、大手の一角が参入してくれました。

 

それが、紀伊国屋書店の「Kinoppy」です。

 

紀伊國屋書店の電子書籍アプリKinoppy|iPhone,iPod touch,iPad,Android,Windows,Mac,ソニーリーダー™で読める!

 

Windows ストア の Windows 用 紀伊國屋書店 Kinoppy アプリ

 

 

Kinoppyとはどんなストアか?

 

Kinoppyは、国内最大級の書店チェーン「紀伊国屋」が運営する電子書籍ストアです。書店・出版社系の電子書籍ストアには、ほかに「honto」「Book Live!」などがあります。

 

Kinoppyは、PC、スマホタブレットとメジャーなデバイスにもれなく対応しており、どの環境からも購入した本を読むことができます。

また、 本の購入履歴はクラウド上に保存されるので、読み終わった本はとりあえず端末から削除しておくといった柔軟な使い方ができます。

 

ストアアプリ「紀伊國屋書店 Kinoppy」がアップデート、“クラウド本棚”機能を追加 - 窓の杜

 

ストアの陣容をみても、単行本や雑誌、漫画に語学のテキストと、品ぞろえは大変充実しています。

電子書籍ストアとしての充実度や利便性については、相当高い水準にあると評価できます。

 

唯一の懸念事項は、kindleの存在

 

Surface 2ユーザーにとっては大変ありがたいKinoppyの参入ですが、一方で気になることもあります。

 

それは、電子書籍市場の圧倒的勝者であるAmazonKindle」の存在です。impress R&D社によると、直近の調査結果では電子書籍利用者の実に55.2%がKindleストアを利用しています。

 

 

■「Kindleストア」の利用率が半数を超える
前回(2013年4月)調査で49.4%と半数近くの読者が日常的に利用していると回答したKindleストアですが、今回調査では、55.2%と5ポイント以上増加しました。日常的に電子書籍ストアを利用している人に限定すると、73.7%と圧倒的な強さを見せています。
 
■2位はApple iBookstore、3位は紀伊國屋書店Kinoppy
2位はApple iBookstoreで、17.5%(前回調査では15.8%)の利用率となりました。2位といっても、1位のKindleストアと比べると3分の1以下の利用率です。
3位は紀伊國屋書店Kinoppyで、13.5%(前回調査では14.7%)の利用率となりました。紀伊國屋書店Kinoppyは、2011年11月の調査開始以来、はじめて利用率を減少させています。
 

2013年10月調査の電子書籍ストアの利用状況(複数回答)

OnDeck電子書籍ストア利用率調査 Kindleストア利用者が半数を超える 楽天kobo利用者も増加傾向 『電子書籍ストア利用動向調査—OnDeck 2013年10月調査版』12月18日発行 | インプレス R&D

 

Kinoppyの利用率は、Kindle・iBookStoreについで3位ですが、国内ストアとしてはトップです。

 

この点をどう考えるか。それが問題です。

 

ストアが撤退すると読めなくなる電子書籍

 

電子書籍の最大の問題は、ストアごとに異なるデジタル著作権保護(DRM)がかかっているため、相互に互換性がないことです。

このため特定のストアから購入した書籍は、そのストアに対応するアプリまたは専用端末でしか読めません。

 

このため、ストアが撤退するような場合は、書籍を購入したユーザーは不利益をこうむることになります。紙の本にはないデメリットです。

 

最近、電子書籍ストア撤退のニュースが相次いで流れました。いずれも返金や他のストアへの引き継ぎといった措置がとられていますが、不便なのは間違いありません。

 

  • ローソンの「エルパカBOOKS」→2月26日
  • NTTソルマーレ「地球書店」→3月31日
  • ソニーの「Reader Store」(北米のみ、国内は存続)

 

ズバリ、Kinoppyに撤退リスクはあるか?

 

ここからはいち一般人の推測です。

 

結論から申し上げると、Kinoppyの撤退リスクは、Kindleを除けば最も低いと私は思っています。理由は2つ。

 

  1. 紀伊国屋は「本を売る」のが本業である
  2. 国内ストアの中では最もシェアが高く、ユーザーが多い

 

撤退したストアは、いずれも小売り、通信、電機など、書店業が本業でない企業ばかりです。しかし、紀伊国屋は「本屋さん」です。本を売るのが本業です。少なくとも他業種の企業よりは、撤退の判断は重いものと考えられます。

 

また、AmazonAppleを別格とすれば、最も健闘している電子書籍ストアでもあります。

 

したがって、これからSurface 2で電子書籍を始める方、すでにKinoppyで本を持っている方は、利用して損なし、というのが私の結論です。

 

一方、すでにKindleの本をたくさん所有していたり、「やっぱりKindleがいい・・」という方は、Kindleアプリの登場を待つか、Kindle端末を購入してしまうかですね。

 

<蛇足>

同時期、「撤退はないと思っている」とやや自信なさげに否定したストアの例

 

Kobo自身の市場撤退の可能性については、「明確に申し上げたいが、Koboが撤退するということはあり得ないと思っている。そこはご安心いただければ。我々は日本においてもグローバルにおいてもマーケットリーダーだと思っている」とコメント。 

楽天Kobo、品ぞろえが当初目標の20万冊超え〜撤退は「あり得ない。ご安心を」 -INTERNET Watch

 

 

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