Surface 2非公式マニュアル(17) プロバイダのメールは使えますか?→設定すれば使えます
「メール」アプリは、初期設定では多くのプロバイダのメールを送受信できない
標準の「メール」アプリは、Outlook.comやGmail、Yahoo!メールなど、スマートデバイスで一般的なメールサービスに標準で対応しています。
一方、プロバイダーのメールを継続して利用されている方は、その多くが「POP3」というパソコン普及初期からある送受信形式を継続しているために、「メール」アプリではアカウントを利用することができません。
Windows 8.1およびWindows RT 8.1に付属するメール アプリでは、POP (Post Office Protocol) を使用する電子メール アカウントの追加をサポートしていません。
Windows 8.1 および Windows RT 8.1 で POP 利用の電子メール アカウントを使用する - Microsoft Windows ヘルプ
この問題を回避する手段は、4つあります。公式サイトでは、以下のように解説されています。
現在のアカウントを保持したまま、メール アプリを使用する。この場合、そのアカウントで使用するプロトコルを IMAP (Internet Message Access Protocol) または EAS (Exchange ActiveSync) に変更できるかどうか、電子メール プロバイダーに問い合わせる必要があります。この 2 種類のプロトコルは、新着メッセージ、未開封メッセージ、および削除済みメッセージの追跡、さらにメッセージの自動保存の面で、POP より優れています。特に、複数の方法で電子メールを確認する必要がある場合 (携帯電話、自宅用 PC、会社用 PC など) には、このプロトコルに変更すると便利です。プロバイダーによっては切り替えに追加料金が必要な場合があるので、切り替え前に確認する必要があります。
注:
2013 年 1 月 30 日をもって、Google は、一部のご利用形態で、新しい EAS (Exchange ActiveSync) 接続のサポートを終了しました。 詳しくは、「Google サービスを Windows と同期する方法」を参照してください。
Outlook を使用して、POP アカウントからメールの送受信ができます。これはWindows RT 8.1の一部として無料で提供されます。
Outlook.com アカウントを使用して、別のアカウントからメールの送受信ができます(POP を使用するアカウントを含みます)。その後、Outlook.com アカウントをメール アプリに追加して、お使いの POP アカウントからメールを読んだり送信したりします。
電子メール アカウント プロバイダーの Web サイトでメッセージを確認する。たとえば、電子メール アカウントが Contoso から提供されている場合、www.contoso.com にアクセスしてサインインします。
これを、プロバイダごとに少し整理してご紹介しましょう。
1.プロバイダが「IMAP4」形式をサポートしている場合
Yahoo! BB
Yahoo! BBは、メールのシステムがYahoo! JAPANのものと共通なので、「メール」アプリの「設定」→「アカウント」→「アカウントの追加」からYahoo!のアカウントを追加すれば、利用できるようになります。
@niftyとBiglobe、Plala
@nifty、Biglobe、Plalaでは、メールの送受信形式を「IMAP4」形式に切り替えることができます。@niftyの場合は、有償サービスとなり、事前の申し込み手続きが必要です。また、Plalaも事前の設定が必要です。
会員サポート > Windows 8でメールの設定をする方へ : @nifty
送信経路暗号化+IMAP受信設定方法|ぷららのメール設定・マニュアル|ぷらら
IMAP4アカウントを「メール」アプリに追加するための設定手順については、Biglobeの解説がわかりやすいので、そちらをご参照ください。
いずれの場合も、これまで受信したメールをバックアップしてから作業されることをおすすめします。
IMAP4が利用できないプロバイダ(OCN、So-netなど)については、2.以降の回避策を利用する必要があります。
2.Outlook 2013を利用する
Surface 2に標準装備の「Outlook 2013」はPOP3形式のメールの送受信に対応しています。
以下、「OCN」「So-net」での設定手順をご紹介します。
メールの新規設定:Outlook 2010:自動設定|OCN設定サポート
So-net 会員サポート | 【動画あり】Outlook 2013 のメール新規設定方法
これで、Outlook 2013でメールが送受信できるようになります。Outlook 2013はデスクトップアプリなので、キーボードとマウスがないと使いづらいのが難点です。また、非常に多機能なので、仕事等で使っていないと操作が難しいです。
3.Outlook.comにプロバイダのメールアカウントを紐づけする
Surface 2で使っているMicrosoftアカウントにプロバイダのメールアカウントを紐づけすれば、Outlook.comを通じてプロバイダメールの送受信が可能になります。手順は以下の通りです。
IEでhttp://www.outlook.com/ にアクセスし、Microsoftアカウントでログインする(Surface 2からであれば自動的にログイン状態になるはずです)
以下の手順に従い、プロバイダのアカウント情報をOutlook.comに追加。
POP アカウントを Outlook.com に追加する - Outlook.com のヘルプ
これで、標準の「メール」アプリでの送受信が可能になります。なお、仕組み上受信には少しタイムラグが生じます。
4.プロバイダのWebメールサービスを利用する
POP3形式のみのプロバイダでも、ブラウザからメールを参照することが可能です。いわゆる「Webメール」です。
POP3なので当然ですが、メールソフトでメールをダウンロードしてしまうとWebのメールボックスからは消えます。未読メールを残す設定にしておくとメールがいつまでも残ってメールボックスを圧迫します。
OCNメール(Webメール)ユーザーガイド|OCN設定サポート
So-net Webメール | サービス紹介 | So-net
常用するには厳しい使い勝手です・・・。
どれでもできる、が、おすすめは「Outlook.com」
私のおすすめは、ずばり3.の「Outlook.comにアカウントを紐づけ」です。
Outlook.comは、昨年2月に正式サービス開始したばかりの最新サービスのため、プロバイダのメールよりはるかに優れた機能がたくさんあります。
- Microsoftアカウントで使えるので、複数のアカウントを使い分ける必要がありません。
- プロバイダのメールサーバーには、容量制限や保存期間の制限がある場合がありますが、Outlook.comにはありません。
- 迷惑メール判定やメールフィルタリング機能がきわめて優秀
- FacebookなどSNSとの連携
まったく新しくなった、シンプルでパワフルなメールサービス - Outlook.com
すっきりと整理された受信トレイ - Microsoft Windows ヘルプ
人とつながる - Microsoft Windows ヘルプ
今回は、「メール」の活用法についてでした。
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