Surface 2非公式マニュアル(15) PDF資料は閲覧できますか?→閲覧も書き込みもできます。
Surface 2でも、PDF資料は快適に閲覧できる
タブレットに適した用途として、資料のペーパーレス化があげられます。
アメリカのデルタ航空は、Surface 2を導入し、2014年末までにフライトマニュアルや地図などを含む「フライトバッグ」をペーパーレス化する計画と報じられています。プロが使うものだけに、紙では10kgと途方もない量の資料なのですね。
フライトバッグとは、パイロットが携行する運航マニュアルや、航法チャート、滑走路地図を指し、紙の場合は10キロ以上になる。これらのデータを収納したSurfaceを電子フライトバッグとして利用する。フライトバッグアプリは、米Jeppesenの「FliteDeck Pro」を「Windows RT 8.1」向けに最適化したものになる。
さて、ここまではいかないまでも、大量の紙の資料を電子化してタブレットに収めるのは便利です。Surface 2でも、もちろん簡単にPDF資料が利用できます。
今回の記事では、PDF資料の閲覧、資料へのコメント、手書きでの書き込みについてご紹介します。
PDF資料の閲覧:標準装備の「リーダー」アプリ
PDF資料の閲覧は、標準装備アプリ「リーダー」から可能です。
公式マニュアルに載っているこのアイコンが目印です。
標準の「リーダー」は、PDFファイルをタブレットモードで閲覧するのに十分な機能を備えています。具体的には、以下のような機能があります。
- ファイルの見開き表示と表紙の独立表示
- スワイプによるページめくり
- 「ブックマーク」による章・項ごとのジャンプ
PDF資料に注釈やコメントを加える場合:Adobe Reader Touch
標準の「リーダー」アプリは閲覧に大変便利ですが、資料に注釈やコメントを加える機能がありません。このため、この機能を利用したい場合は、サードパーティのアプリを利用することになります。
PDF閲覧ソフトの元祖、「Adobe Reader」のストアアプリを利用すれば、注釈、マーカーなどのコメント機能が利用できるようになります。
Windows ストア の Windows 用 Adobe Reader Touch アプリ
具体的には、メニュー右下の「コメント」を選択すると、「ノート注釈」「ハイライト」「取り消し線」「下線」が追加できます。追加した部分は、「コメント」左のボタンから「保存」すれば、PDFファイルにそのまま反映され、「リーダー」でも読めます。
残念ながら、このアプリには「見開き表示」機能がないので、横向きで閲覧する際の使い勝手が「リーダー」より落ちるのが惜しいところです。
閲覧は「リーダー」、注釈が必要ならAdobe Reader Touchと使い分け
現状では、「見開き表示に対応し」かつ「注釈もできる」の両方がそろったアプリがないので、閲覧は「リーダー」、注釈等は「Adobe Reader Touch」と使い分ける必要がありそうです。
なお、その他のサードパーティ製のpdf閲覧アプリ(Wondershare PDF ReaderやPDF Xpansion Reader)もありますが、「見開き表示」「フリップでページ送り」「注釈可能」の3点がそろったものがないので、上記2つのアプリをまずは利用されることをおすすめします。
いろいろ書き込みをしたい場合:Note AnytimeとOneNote
一方、PDFファイルに注釈以上のコメントやメモをどんどん書き入れたい場合は、別途専門のアプリを使う必要があります。
この用途にもっとも適しているのが、「Note Anytime」(有料:160円)と必須メモアプリの「OneNote」です。
Windows ストア の Windows 用 Note Anytime アプリ
Windows ストア の Windows 用 OneNote アプリ
前者は、pdfファイル全体を読み込んで、ページの中に直接手書きのメモを書き込んでいくのに適し、後者は、pdfの一部のページをスクリーンショットとして貼り付け、周辺にコメントや関連情報を追加していくのに適しています。
以下は、Note Anytimeで公式マニュアルの表紙中に書き込みしてみた例です。
どちらのスタイルが使いやすいかは、使い方次第ですので、ぜひ実際に使って試してみていただければと。メモアプリとしての汎用性はOneNoteの方が高いですが、Note Anytimeには"Mazec"エンジンを利用した手書き文字認識機能(600円のアドオン)があるので、これも用途によりますね。
なお、書き込みしたファイルを元のPDF方式で保存することはできません。それぞれの独自形式で保存することになります。
まとめ:Surface 2でのPDF資料の利用方法
- PDF資料の閲覧には、標準装備の「リーダー」を使う
- 注釈・コメントには「Adobe Reader Touch」を使う
- 手書きで書き込んだり、メモとしてスクラップするには、「Note Anytime」「OneNote」を使う
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