Surface Pro 4 / 3 ビジネス活用日記

Surface Pro 4 / Surface 3 の意外と知らない活用法を発信します

年末特集(2)SurfaceとWindows RTは消滅しません!! その具体的な根拠とは

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明らかに売れているSurfaceシリーズ(黄色)<出典:価格.comの11月データ>

 

Surfaceの船出は多難だったが、徐々に理解が浸透してきている

 

Surfaceに関して、今年の話題といえば、なんといっても、3月にSurface RT、10月に後継のSurface 2が国内投入されたことでしょう。(今年出たので当たり前ですが)

 

ところが、Surface RTは、これまでのWindowsと外見は似ていながら、あまりに性格の違うマシンだった(端的にいえば、デスクトップアプリが動かない)ので、各方面から盛大なブーイングを浴びることになりました。

 

Microsoft自身も、この画期的な新製品が最初から消費者に受け入れられると見誤り、過剰在庫による損失を被ることになってしまいました。

 

こうしたニュースが出回ったことで、いつの間にか「Surface RT、Windows RTはダメ、論外」と主張する方が多くなりました。

 

使ってみると良さがわかるSurface RTとSurface 2

 

私は、OfficeとIEが手軽に使え、小型軽量で静音で安価なマシンという条件で絞り込み、Surfaceにたどり着きました。

 

ところが、実際に使ってみると、Surface、その基盤となっているWindows RTというのは、「単なる機能限定版のWindows」ということにとどまらず、むしろ普通のWindowsパソコンよりもはるかに高い利便性を持つ次世代製品だということがわかったのです。

 

パソコンの管理の煩雑さにうんざりしていた私にとって、それはまさに画期的な進化でした。Windows RTは、ユーザーにオンリーワンのメリットを提供する素晴らしいOSだったのです。

 

具体的には、「安全性」と「管理の容易さ」の2点ですが、使ったことのない方にわかりやすく説明するのは難しいです。先日、Microsoft公認キャラのクラウディアさんを拝借して解説してみたので、ご関心あればぜひ読んでみてください。

 

Xマス特別コラボ:クラウディア先生が教えるSurfaceのイイところ - Viva! マイタブ (Surface 2 / Windows Phone)

 

Surface 2の着実な進化と今ここにある成功

 

そんな中、進化した第2世代のSurface 2は明らかに一定の成功を収めています。日米両国で在庫切れが続出しました。

 

Surfaceの品薄が、マイクロソフトのQ4ハードウェア売上に打撃 - TechCrunch

Microsoft Surface Pro 2 and Surface 2 Sold Out at Many Locations

Microsoft Surface could soon become the second most popular tablet | Computerworld Blogs

 

ついにMicrosoftもお詫びツイートを出しました。

 

 

価格.comを継続的に観察しているだけでも、売り上げ、注目度、購入者の満足度のいずれも高い水準であることがわかります。

 

"Surface価格.com定点観測" - 記事一覧 - Viva! マイタブ (Surface 2 / Windows Phone)

 

その一方で、止まらない「噂」の拡散

 

それにもかかわらず、相変わらず「RTはダメ」というイメージだけが出回ったままなのは、大変残念に思います。

 

大手メディアの中にも、このような「空気」を読んで、意図的にその層にリーチするようなタイトルを「創作」してPVを稼ぐ事例がありました。

 

【検証】「Windows RTが消滅」と報じた本日のITmedia社の記事について - Viva! マイタブ (Surface 2 / Windows Phone)

Windowsの未来:「収斂」はするが、「統合」や「消滅」はしない:Mary Jo Foley氏の結論 - Viva! マイタブ (Surface 2 / Windows Phone)

 

各種の掲示板を読んでも、根拠を示さず「Windows RTはパソコンソフトが動かないからダメ」「人気がない」「将来なくなるらしい」と書き込む方が多数います。

 

 

ノートパソコンとして使うならWindowsRTは論外です。

WindowsRTの入った「Surface RT」「Surface 2」は避けたほうがいい。
Windows8の入った「Surface Pro」「Surface Pro2」を買うべきです。

 

 

RTかプロかどちらですか?RTなら1月末に大幅ディスカウントのウワサ・・・不人気のため。

 

 

アプリが少なすぎ
使用者が少ない
未来がない

 

ユーザーの皆様には、具体的に使ってみてどうなのか、また、使い込んでいる方のコメントはどうなのか、慎重にご検討いただきたいと思います。

 

価格.com - マイクロソフト Surface 2 32GB P3W-00012 レビュー評価・評判

ヨドバシ.com - マイクロソフト Microsoft P3W-00012 [Surface 2(サーフェス) 32GB]のレビュー 14件

 

では、Windows RTが消滅しないというソースはあるのか

 

あります。次期Windows「Threshold」(=Windows 8.2?)の計画で、ARM版のコンシューマーWindowsははっきり位置づけられているからです。現在もっとも信頼できるソース、Mary Jo Folly氏は、最新の記事で次のように書いています。

 

 

With Threshold, my sources say, there could be three primary SKUs: A "modern" consumer SKU; a traditional/PC SKU; and a traditional enterprise SKU.

The modern (i.e., Metro-Style/Windows Store) consumer SKU would be focused on WinRT apps. (WinRT, in this case, refers to the API set at the heart of Windows, not the current Windows RT operating system that runs on ARM.) It may end up targeting ARM- and Intel-based devices both. It would be updated frequently by Microsoft through the Windows Store.

This SKU supposedly wouldn't be optimized to run Win32 apps. However, my contact said there's the possibility that on some PC-like form factors, there may be a "desktop" that is more easily navigable for keyboard/mouse users.

This modern SKU would be the SKU for Windows Phones, ARM-based Windows tablets/PCs, phablets and other kinds of tablets. Some PCs also may run this SKU, providing Microsoft with a more head-to-head competitor to Chromebooks, as these machines would be more secure and locked down (thanks to the way Microsoft built the WinRT/Windows Store model).

The modern SKU is what has previously been rumored as a forthcoming Microsoft hybrid Windows Phone OS/Windows RT operating system.

More on Microsoft's SKU-morphic Windows vision | ZDNet

 

これによると、2015年春に計画されている"Threshold"の3つのSKUの中に、”modern consumer SKU"があり、これはスマホやタブレット、一部のパソコン型デバイス向けのものです。

 

このSKUは、WinRT(Windowsストアアプリ)が中心になりますが、「一部のPC的なデバイスには、キーボード・マウス操作を容易にするためにデスクトップ環境が付属するかもしれない」とのことです。

 

これって、形としては現在のSurface 2&Windows RTそのものじゃないですか?

 

RT消滅云々というのは、結局のところ、OSの基盤が共通化されたり、製品の位置づけが再構成されるという全体の流れの一部が独り歩きして、「噂」として出回っただけの、実体のないものだったのです。

 

まあ、将来の話は変更される可能性がありますが、現時点で、Windows RTが廃止されて完全になくなる、Surface 2が販売中止でサポートが打ち切られるといった事態は想定する必要は全くないと思います。

 

少なくとも、2014年は、Surfaceシリーズがますます飛躍していく一年になるでしょう。Surface 3にも大きな期待がかかります。Lumiaシリーズとの融合もあるかもしれません。

 

Surfaceの今後からは、ますます目が離せませんよ!

 

 

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