デスクトップIEとモダン(ストアアプリ)IE再論:Windows 8.1のモダンIEは75点
Windows 8.1では、致命的な使い勝手の差はない
Surface 2&RTでは、現状Firefoxなどサードパーティ製品が使えないため、Webブラウザは、必然的にInternet Explorer 11(IE11)を使うことになります。
このIE11には、IE10に引き続いてデスクトップ版とストアアプリ(モダンUI)版があります。
IE10時代は、モダンIEの使い勝手が大幅に劣っていたので、デスクトップ版を使うしかなかったのですが、Windows 8.1でIE11になり改良されたことで、両者の間にそれほど大きな差はなくなっています。
では、IE11では、両者をどのように使い分けたらよいのでしょうか?
デスクではデスクトップIEを、リビングではモダンIEを
デスクトップIEは、IE9・10と外見がほぼ同じで、いわゆるPC用のブラウザそのものです。スタンドとキーボード・マウスを利用してPC的に使っているときは、各種メニューや設定項目にアクセスしやすいデスクトップIEが便利です。
一方、マウスとキーボードがなくなった途端、デスクトップIEは極めて使いづらいソフトに転落します。タッチでメニューを開き、操作するストレスは、経験してみないとわからない。窓から放り出したくなります。
タッチで使うならモダンIE
モダンIEは、タッチ操作に最適化されており、メニューが小さすぎて押せないようなことはありません。
基本的に全画面表示で、必要のないときはメニューの類は一切表示されません。左スワイプで前のページに戻れるなど、メニューを開かないでも操作できる工夫がされています。
モダンIEの全画面表示:メニューもアドレスも表示されていない
実は、モダンIEはマウスで使うこともできるので、これに一本化できそうな気もしますが、残念ながらそこまでは改良が届いていません。
モダンIEの落とし穴:ブログが書けない(悲)、タブ切り替えが面倒
さて、IE11で大幅に使いやすくなったモダンIEですが、残念ながら私は引き続きデスクトップIEをメインで使っています。その理由は・・、
(1)ブログが書けない
全画面が基本なのでポップアップウィンドウが開かず、リンク挿入などの操作ができない。→つまり、書けない! 現状では回避手段がありません。
(2)タブ切り替えが面倒
ブラウザで作業するとき、通常は複数のウェブページをタブで開きます。ところが、モダンIEは全画面表示のあおりでタブが普段非表示なので、いちいち呼び出して切り替えることになります。
(3)お気に入り
よく使うサイトは、「お気に入りバー」に登録して常時表示させておくのが定石です。ところが、これも全画面表示のあおりで非表示。使いづらいです。
結論:モダンIEはまだ75点。もう少し頑張りましょう
Microsoftは、将来的にはモダンIEに一本化する意向があるのかもしれませんが、少なくとも上記の点が解消しないと完全乗り換えはできません。
タブレット用のChromeやSafariもタブやお気に入りバーを表示させることができます。タブレットでもこの2つはやはり必要なのではないかと。それを捨ててまで全画面にこだわる必要は感じられません。
Microsoftには、これらの点、ぜひ対応策を検討いただきたいところです。なぜなら、競合タブレットに対するSurfaceの大きなアドバンテージの1つがIE11だから、実に惜しいんですよね・・。
それでは。
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