Surface 2は素晴らしい製品だが、「4倍高速」「薄型」「軽量」はないのでは
「薄型・軽量化」の比較(iPadとSurface)
Surface 2改善点の実機レビュー記事を見て、「?」
PC Watchなどに寄稿している本田雅一さんによるSurface 2のレビュー記事がYahoo!ニュースに掲載されました。
Surface2実機レビュー。4倍高速化で生きる「"タブレット+α"」のコンセプト(本田 雅一) - 個人 - Yahoo!ニュース
Surface 2の特長や改良点がとても分かりやすく解説されています。おすすめ記事です。
ところが、見出しと本文中の改善点の表現の一部に、初代Surfaceユーザーとしては残念な印象を受けました。
「4倍高速化」とは何のこと?
見出しの「4倍高速化」について、記事では、Octaneというベンチマークで比較しています。
グーグルが提供しているJavaScriptのベンチマーク「Octane」を実行したところ、3884という数字が出た。Clover Trail搭載のArrows TabにWindows 8.1を導入し、同様にIE11で実行した場合で、このテストの数値は1033となる。ブラウザのバージョンが異なるが、初代Surfaceでは”3桁”しか性能が出ていなかった。
ところが、これは「Windows 8.1のSurface 2と無印8のSurface RT」を比較したもので、Windows 8.1にアップデートした手元のSurface RTでは、「1552」が出ます。4倍でも3桁でもありません。
「薄型・軽量化」はほとんどしていない
また、記事の本文中には以下の記述があります。
特にARMアーキテクチャを採用するTegra 4を搭載し、Windows RTを走らせるSurface2は、先代モデルが抱えていたもっとも大きな問題(絶対的なパフォーマンス)を解決し、薄型・軽量という長所をさらに伸ばしたことで、実用性を大きく高めている。
確かに、Surface 2は先代より薄型・軽量になっています。ただし、数%程度。iPad Airが先代より28%軽くなり、20%薄くなったの比較すると誤差の範囲です。
ユーザーが製品を利用する上で、具体的なメリットがないのは明らかでしょう。
弱点は弱点なのだから、次期モデルで改善すればよろしい
前モデルとの比較を旧OSで行ったり、ユーザーから見て改善とも言えない点をPRされていたのは、誤解を招く恐れがあります。
良レビューだけに一層残念です。
Surface RTユーザーの皆さんは、ぜひ自分の用途でマシンパワーに不満があるか、冷静にご判断いただきたいと思います。
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